誤嚥(ごえん)の予防 食事の前に!

2010年2月2日

私たちの喉の奥には、空気が肺に行くための通り道「気管」と、食べ物が胃に行くための通り道「食道」とに分かれています。
通常、食べ物を飲み込むとき脳に信号が伝わり、脳はこの信号を受け取って食べ物が気管に入らないよう気管の入り口をふさぐ指令を出すため、食べ物は食道の方に入ります。
しかし、加齢によってこの信号と指令のやり取りがうまく伝わらなくなることで、食べ物や唾液が気管にはいってしまうことがあります。
これを「誤嚥」と呼びます。
お年寄りの方は、この誤嚥によって誤嚥性肺炎という病気にかかってしまうことがあります。
それは、誤嚥により食べ物や唾液に含まれる細菌が肺に入ってしまうからです。
口の中というのは、食べ物が流れ込み、いつも37度前後に保たれているため、細菌にとってとても居心地がよく、仲間を増やすのにはもってこいの場所です。
そのため、そういった細菌が肺に入らないよう誤嚥を防ぐことが大切です。
今回は誤嚥予防として、食事の前に行う準備運動を紹介しましょう。
1 首の体操
①上を見る ②下を見る ③右を向く ④左を向く 
⑤右耳を右肩につけるように傾ける ⑥左耳を左肩につけるように傾ける
2 口の体操
①口を大きくあける→閉じる ②歯を出して「イー」とする→口をすぼめる 
③頬を膨らます→へこます
3 舌の体操
①舌を「ベー」と出す ②舌を鼻先につけるように出す ③舌を右・左に出す
4 顔の体操
①片目ずつつむってウインクする ②眉を上げ目や口を大きく開く→「ギュッ」とつむる
5 「あ・い・う・え・お」を大きな声で言う
食事の前にこれら顔の体操をやってみてください。
誤嚥・肺炎予防のためにも今日から実践してみましょう。


タグ:

Posted by 訪問マッサージひまわり at 15:05 / リハビリ介護の方法 誤嚥(ごえん)の予防 食事の前に! はコメントを受け付けていません



ページの上部へ