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‘リハビリの方法・予防’ カテゴリーのアーカイブ

ギャッジベッドを起こして座るポイント

2010 年 5 月 1 日 土曜日

 
ギャッジベッドとは、分割された床板が動くことにより、起き上がり動作を補助したり、背もたれとして寄りかかるなど、介助を受ける人の必要に合わせて姿勢を変えることができるベッドのことをいいます。
今回は、そのギャッジベッドを起こして座って頂く場合のポイントを紹介します。
☆順序・ポイント
①膝の部分を軽く上げておく
 下肢(膝)を上げて少し角度をつけておくと、体がずり下がるのを防ぐことができます。
②ギャッジベッドを起こす
 ギャッジベッドを起こし、楽な姿勢になれる角度でベッドを固定します。
③介助を受ける人の体を前に起こし背中を浮かせる ※背抜きともいいます。
 これは、背中を圧迫する不快感を取り除き、褥瘡を予防のために行います。
介助を受ける人が楽な姿勢をとれるように、ベッドに座るときは、クッションを体の横に置くといいでしょう。
また、麻痺のある方は、麻痺のある側に倒れやすいので、麻痺側にクッションを置く様にします。

ベッドの上での楽な姿勢

2010 年 4 月 28 日 水曜日

 
長時間ベッドで寝ているのはけっこう疲れるものです。
そのため、長い間楽にベッドで寝ていられる姿勢でいることが重要になります。
まず、仰向けの姿勢は、ベッドと体が接している面が少ないため、体の重みが集中し、負担が大きくなります。
そして、重みにより圧迫されつづけた部位は、皮膚への血流が悪くなり、「褥瘡」ができてしまう危険があります。
褥瘡を防ぐためにも、体重を広い面で支える工夫をすることが大切です。
楽な姿勢・広い面で体を支える方法としては、
横向きになって、枕やクッションを背中や脚の間に入れるといいでしょう。
クッションを抱くとよりいいです。
そうすることで、体が安定し楽に寝られるだけでなく、広い面で体を支えられるため、褥瘡の予防にもなります。
クッションが小さいと、不安定になってしまいますので、使用するクッションは、大きめのものにしましょう。

持ち上げ型歩行器を使っての自力歩行

2010 年 4 月 7 日 水曜日

 
歩行の際、足腰が弱った人やふらつきが大きい人は歩行器を用いるようにします。
今回は、持ち上げ型歩行器による自力歩行の方法について紹介します。
☆持ち上げ型歩行器での歩行方法
① 両手で歩行器についている把手(とって)を握り、自分の歩幅程度、前に持ち上げて置きます。
② どちらか片方の足を一歩前に出して進みます。
③ もう一方の足を出して前の足に揃えます。
 ※①から繰り返します。
☆ポイント
足を前に出す時は、しっかり把手を握って上体を支えます。
足がもつれると転倒の危険があるので、あわてずゆっくりと歩行を行うようにしましょう。

杖を使っての歩行 3点歩行の方法

2010 年 3 月 31 日 水曜日

歩行の際、軽いふらつきがある人は杖を用いるようにします。
杖を使っての歩行が慣れないうちは、3点動作歩行から始めます。
☆三点動作歩行の方法
※杖は健側の手で持ちます。
① まず初めに、杖を前に出します。 
② 次に、患側(不自由な側)の足を前に出します。
③ 最後に、健側の足を揃えます。
流れは 『杖』→『患側』→『健側』の順序で歩行を行います。
※注意点
少し慣れてきたからと急いで歩こうとすると、バランスをくずして転倒する危険があります。
慌てずにゆっくりと歩くようにしましょう!

お風呂の入り方 ②浴室の安全対策

2010 年 2 月 15 日 月曜日

お風呂では転倒したり、意識障害により溺れたりと危険がたくさんあります。
そのため、住まいのリフォームも含めて、安全対策をすることが大切です。
安全対策として以下のことを行いましょう。
①脱衣場と浴室を暖かくする
温度の変化が激しいと、心・血管反応の発作を起こし、それによる意識障害で転倒したり溺れたりします。
そのため、脱衣場では暖房を入れておく、浴室ではシャワーを出したり、浴槽のふたを開けておくなどして暖かくする工夫をしてください。
②手すりの設置
浴槽の出入りがしやすいように手すりをつけると安全です。
③すべり止めの設置
浴室では水気が多くすべりやすくなっています。
転倒防止のためにも、凹凸のある床材を使う、すべり止めのシートを敷いてください。
また、背に傾斜がある広く大きい洋式の浴槽では、すべって溺れる可能性があるので浴槽の底にすべり止めマットを引きましょう。
④介護サービスを利用する
お風呂に入れるのが大変な場合は、ディサービスやホームヘルパーなどの介護サービスを利用するのも一つの手段です。
万一のためにも、転倒、溺死、意識障害の安全対策を行いましょう。

お風呂の入り方 ①お風呂の危険性

2010 年 2 月 13 日 土曜日

お風呂はゆったりとくつろいだりリラックスできる空間であり、お風呂の時間を楽しみにしているお年寄りの方も多いと思います。
しかし、お風呂には危険がたくさんあります。
今回は「お風呂の危険性」について紹介します。
まずは、危険な理由の一つに温度変化がはげしいということがあります。
裸になったときやお湯につかるときなどは、急な温度の変化によって、めまいやふらつきを起こすことがあります。
それによって転倒を起こすこともあります。
お風呂は外と違い、床などが石鹸による泡や水気によってすべりやすくなっているため、転倒を起こしやすい場所でもあります。
また、温度変化によって入浴中に意識障害を起こすことがあり、溺死の恐れがあります。
温度変化によるもの以外では、お風呂では裸のため、体をぶつけたりするとケガが起こりやすいということがあります。
このようにお風呂にはたくさんの危険が潜んでいます。
家族の方は、お年寄りのお風呂は時間を気にするようにし、いつもよりもお風呂が長いようなら声をかけたり様子を見にいくようにしましょう。

お年寄りの骨折② 骨折しないためには

2010 年 2 月 1 日 月曜日

お年寄りの骨折② 骨折しないためには
お年寄りの方が骨折する原因の約8割が転倒によるものです。
転ぶきっかけとしては、つまずいたり、滑るなどです。
例えば、敷居の段差や布団、座布団につまずいたり、床に置いてあった新聞・広告・チラシやお風呂場などですべったりがあります。
まず、そうならないためにも自宅では段差や障害物をなくすことが大切です。
また、お年寄りの方は加齢によって足腰が弱り始めているので、歩いたり、またいだり、登るために足腰を鍛えることも必要になります。
太ももの筋肉(大腿四頭筋)を鍛えることで、膝が安定し、階段などの移動が楽になります。
また、ふくらはぎの筋肉(下腿三頭筋)を鍛えることによって、つまずきにくくなります。
そのためには運動をすることがとても効果的です。
具体的な運動の方法としては「散歩」をおすすめします。
1日30分、距離にして2キロメートルを毎日歩くようにしましょう。
「散歩」は毎日続けることで、筋肉を鍛えられるだけでなく、お年寄りの方に多い骨粗鬆症の予防にもなります。
このように転倒で骨折しないように予防をしていくことが大切です。

車椅子からの転落予防

2010 年 1 月 23 日 土曜日

転倒予防は、リハビリや日々の生活を営んでいく上で必ず考えなければいけないものです。
現在では、手すりをつけたり段差をなくすなどのバリアフリーの考えは広く知られるようになりました。
ではみなさん、イスや車椅子からの転落が案外多いことはご存知でしょうか?
車椅子に乗っていて、床に落としたものや落ちているものを拾おうとしたときに、バランスをくずしてひっくり返り、頭や肩などを打ってしまうケースが以外と多いのです。
原因として、車椅子の座っている面が非常に高く、乗っている人の足が床から浮いてしまっていることがあげられます。
なぜそれがひっくり返りやすいかというと、床と浮いている足の間の落差の分だけ車椅子が斜めになるので、何かを拾おうと乗っている人が前に体を乗り出したとき体重で車椅子が大きく前に傾きひっくり返ってしまうからです。
そこで、そうならないための対策・予防として、
「座面の低い底床の車椅子」 をおすすめします。
座面の低い車椅子の場合、足が床にしっかりとついていることひっくり返る危険性が大幅に下がります。
また、たとえ転落したとしても落差が少ないので大きなケガには至らないからです。
車椅子で転倒したことがある、転倒しそうで心配 という方は是非車椅子を変えてみてください。

車椅子使用の注意

2009 年 12 月 24 日 木曜日

車椅子を使用する際これらのことに注意をしましょう。
① まず、車椅子を上手に使う・乗る上で一番大切なことは「ゆっくり・確実に」ということです。
急いで乗ったり慌てて降りたりすると事故やケガのもとになります。
② 車椅子の乗り降りの際には「必ずブレーキがかかっていること」を確認するようにしてください。
しっかりブレーキがかかっていないと車椅子が固定されず、転倒してケガをする場合があるからです。
③ フットレスト(足を置く板・ステップ)の上に乗って車椅子に乗りこんだり、降りる時などに立ったりすると車椅子ごと転倒したり、フットレストが壊れたりと危険です。
  
フットレストはちゃんと上げてから乗り降りを行うようにしてください。
④ 車椅子の走行中に身を乗り出したり、車椅子に乗った状態で前方の地面に置いてあるものを取るなどの強い前傾姿勢をとる動作を行わないようにしてください。
車椅子が不安定になって転倒する危険があります。
⑤ 荷物の量が多すぎたり、グリップに荷物を吊り下げたりするとバランスを崩しやすくなり危険ですので絶対に避けてください。
⑥ 車椅子の乗り降りは安全な場所で行うようにしましょう。
転倒や思わぬ事故を防ぐためにもこれらのことをしっかりと守って車椅子を使用するようにしましょう。

昇降動作 方法

2009 年 12 月 12 日 土曜日

段差の昇降動作の仕方を紹介します。
※ここでは、片麻痺や膝に痛みがある高齢者の方などの1本杖で歩ける人を対象として考えます。
まず、上るときなのですが、麻痺のない方の足から振り出して、次に麻痺のある方の足をそろえるように2歩で1段を上るようにします。
※杖は基本的に麻痺側の足と一緒に出すようにします。
次に下るときでは、この逆を行い、麻痺のある方の足と杖を出して、その後に麻痺のない方の足をそろえるように出し段を降ります。
なぜこのようにするかというと、上るときは麻痺のない方の足の脚力を利用して体を引き上げ、下りでは麻痺のない方の脚力で体を吊り下げるようにブレーキをかけながら下りるためです。
※これは一般的な方法であり、人によっては下りで麻痺のない方の足から出したほうが安定するといったケースもあります。

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