段差の昇降動作
2009 年 12 月 5 日 土曜日私たちの住む環境には、いたるところに段差が存在します。
これらの段差の昇降動作に介助・リハビリが必要な場合があります。
まず、昇降動作とはどういったものでしょうか。
「昇降動作」、水平方向と垂直方向への移動の両方が加わるこの動作は、とくに下肢の筋力とバランスが求められます。
段差に下肢を上げたり下ろしたりするときには片足で体重を支え立った姿勢を保持しなければなりませんし、段差の分だけ下肢を上方・前方へと運ばなければならないからです。
バランスがとれないと、転倒する危険性があります。
それでは、昇降時の体のポイントを紹介しましょう。
それは、体の使い方です。
段差を上る場合は体を前に傾けるようにし、段差を降りるときはわずかに体を後ろに傾けるようにします。
なぜなら、バランスを崩さないように振り出そうとする下肢と体とが「天秤」のような釣り合いを保つ必要があるからです。
段差の昇降では、このようなバランスのとり方と下肢の支える力が協調できてはじめて可能になるんです。