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‘リハビリ介助の仕方’ カテゴリーのアーカイブ

座るリハビリ 注意点

2009 年 12 月 19 日 土曜日

寝たきりにさせないために、まず「座る」ことがリハビリの第一歩になります。
ただし、座るリハビリを行わない方が良い場合があります。
★座位(座った状態)を行わない方がいい場合
1 安静時の脈拍数が120/分以上の場合
2 拡張期血圧が120mmHg以上の場合
3 収縮期血圧が200mmHg以上の場合
★座位(座った状態)を途中で中止する場合
1 起立性低血圧が出現した場合
2 毎分10回以上の不整脈が出現した場合
座ることのリハビリはゆっくりと時間をかけて行っていきます。
座ることができるようになれば、
・寝たきりを防止できる
・床ずれ(褥瘡)の予防、改善ができる
・体のバランスが改善されて立つ、歩くリハビリにつながる
・便秘の改善ができる
といった様々なことが改善されます。
座ることで世界が広がり、人生が楽しくなることでしょう。

昇降動作 介助のポイント

2009 年 12 月 19 日 土曜日

一般的に介助者は介助を受ける患者様がバランスを崩しやすく不安定になりやすい「麻痺側の方向」に立つようにします。
介助者は患者様の麻痺側の後ろに立ち、万が一の場合には介助者の体で静止したり、引き寄せたりして転倒を防ぐようにします。
・上るときの介助のポイント
先に上げた足(前方)に体を傾けるようにして体重を移動させながら膝を伸ばすように促すようにしましょう。
また、麻痺側の足が段差に引っかかりそうならば、脇に手を添えて軽く体を引き上げるようにして介助をしましょう。
・下るときの介助のポイント
介助を受ける患者様が腰を後ろに引かないように麻痺側の足を下ろすのを介助します。
腰の引きが強い場合は、介助者の体で壁をつくったり、軽く腰を押し出すようにして、足の振り出しを助けるようにします。
※このときバランスを崩さないように脇に手を添えたり体の前面を支えるようにしましょう。
麻痺側の足が振り出せない場合や足が内側に入ってしまって不安定になる人もみえます。
その場合は、麻痺のない方の足から下ろすようにしましょう。
※このとき両膝を軽く曲げて支えてから振り出すと安定します。
 下りは介助を受ける患者様の能力に合わせて先に出す足を選ぶことが大切です。
昇降は、支えすぎずなるべく患者様の力で行ってもらうことと、介助を受ける患者様が動けなくなって困っているタイミングに合わせて援助を行うようにすることがとても大切です。

リハビリテーションを中止する基準2

2009 年 12 月 15 日 火曜日

リハビリ
リハビリの中止の基準 2
痛みには様々なものがありますよね。
例えば、ひざの痛み、腰痛、関節痛や神経由来の痛み、うつ状態などの心の痛みなどたくさんの種類の痛みがあります。また、それらは単体ではなく複数が同時に存在しています。そんな患者様に「今日は痛い」といわれたとき、以下のことからリハビリを行うべきか中止するべきかを決めています。
1 患者様ご自身やご家族の方からよく話を聞く。「問診」
・どこが痛むのか?
・どのように痛むのか?
・いつもとどのように違うのか?
・思い当たることはないか?
などをよく聞くようにします。いわゆる「問診」をします。
2 痛がる所をチェックする。「触診」
痛みが出たところを触ってみて、
・腫れているか?
・熱感があるか?
・触ったり軽く叩くと痛みがでるか?
などをチェックします。いわゆる「触診」をします。
以上のことを行い、痛みの原因を判断します。
痛みが急性期のものと判断した場合は、その日のリハビリを中止し、治療を考える必要があります。
また慢性痛が一時的に強くなったものと判断した場合は、患者様本人やご家族と相談をしてリハビリを行うか中止するかを決定しています。

リハビリテーションを中止する基準

2009 年 12 月 14 日 月曜日

リハビリ
リハビリの中止の基準 バイタルサイン<<血圧>>
リハビリテーション中止の基準として、アンダーソンの基準の土肥変法やアメリカスポーツ医学協会の参加基準といった資料を参考にしています。また、患者様一人一人の状態も考慮しつつ、総合的に考えてリハビリテーションを継続・中止するかを判断します。
1 積極的な訓練を行わない方がよい場合
①安静時の脈拍数が120回/分以上の場合
②安静時の収縮期血圧が200mmHg以上の場合
③安静時の拡張期血圧が120mmHg以上の場合
④現在、労作性狭心症の方
⑤心筋梗塞発症直後(1ヵ月以内)の方
⑥心房細動以外の著しい不整脈がある場合
⑦訓練実施前にすでに動悸、息切れ、胸痛のある場合
2 運動の途中で訓練を中止する場合
①運動時の脈拍数が140回/分以上になった場合
②運動時の収縮期血圧が40mmHg以上上昇した場合
③運動時の拡張期血圧が20mmHg以上上昇した場合
④運動によって10回/分以上の不整脈が出現した場合
⑤中等度以上の呼吸困難、めまい、吐き気、狭心痛を生じた場合
3 いったん途中で訓練を中止して、回復後に再開する場合
①脈拍数が運動前の30%を超えた場合
※ただし、2分間の安静をとり、10%以下に戻らない場合は、以後のリハビリを中止するか、また、きわめて軽労作のものに切り替える
②脈拍数が120回/分以上になった場合
③10回/分以上の不整脈が出現した場合
④軽い動悸、息切れなどの症状を訴えた場合
4 その他に注意すること
①下肢の浮腫が増加している時
②食欲不振や空腹などの時
③倦怠感がある時
④体重が増加している時
⑤血尿が出現した時
適度な運動は高血圧を軽減する効果がありますが、重度の高血圧に対する運動は控えた方がいいでしょう。
最終的には、主治医の先生と相談してリハビリテーションの継続・中止を決定します。

床上移動(座位移動)動作 介助のポイント②

2009 年 11 月 21 日 土曜日

床上移動動作においてのポイントを紹介します。
③麻痺のある方が移動を妨げないようにする
片麻痺患者様が座位移動を行うときに、努力するほど麻痺のある方に力が入ってしまい移動を妨げてしまうことがあります。
これは麻痺のある方の踵が床を圧迫することで、摩擦抵抗が増えてしまうからなんです。
そのため、介助者は「移動するときに患者様が膝を曲げたり、突っ張ったりするような力が入って踵で床を圧迫していないかを確認する」ことが大切です。
床への圧迫が強いようならば、麻痺のある方の下肢の移動を介助する必要があります。
④摩擦抵抗を減らす
座位移動を妨げるものに摩擦抵抗があります。
これに関与してくるのが移動する床の材質や柔軟性です。
とくに筋ジストロフィーや四肢麻痺など、お尻を浮かすことができない患者様にとっては大きな問題になります。
※筋ジストロフィーとは、筋肉の線維が破壊・変性と再生を繰り返しながら、徐々に筋肉の萎縮と筋力低下が進んでいく病気のこと。
滑りやすいシーツなどを利用して介助のしやすい環境を整えることも大切です。

床上移動(座位移動)動作 介助のポイント①

2009 年 11 月 14 日 土曜日

床上移動動作においての介助のポイントを紹介します。
①お尻の移動を介助する
座位移動を行う上で、お尻を移動させる動作を行うときが一番困難になります。
頭の方(頭側)への移動の場合では、介助者はお尻を後ろ側から支えて介助を受ける患者様の動くタイミングに合わせて滑らせるようにしましょう。
下肢の方向への移動では、麻痺側の下肢を引っ張るようにして移動を助けるようにします。
②手と足の位置と力を入れる方向を指示する
お尻を移動するときには、お尻を浮かせるために手足を突っ張って体を持ち上げる力が必要になります。
この動作が困難な患者様の中には、お尻を持ち上げることに意識がいってしまい移動ができなくなってしまうことがあります。
そのため介助者は移動する方向に合わせて手や足をつく位置と力を調節するようにしなければいけません。
患者様に体(体重)を持ち上げやすい位置に手をついてもらって、お尻の移動を介助することが大切です。

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