ベッドで利用者様を手前に移動させる介助方法
2014 年 11 月 4 日 火曜日脳梗塞後遺症や様々な理由で寝たきりとなられている方の多くは、自分自身の力で体の向きを変えたりできなないため、介助により体を移動をおこなっています。
介助を受ける方の体の向きを変えるといった動作の前に、仰向けのまま横に移動させなけらばならない場合があります。
まず、この移動の場合には、無理に全身を動かそうとすると大変です。また、無理に体を動かすことで介護を受ける方に負担が多くかかってしまいます。
ですから、体を移動する場合は、上半身と下半身に分けて動かすようにしましょう!
その方が、移動がスムーズに行えますし、利用者様の体にかかる負担も少なくて済みます。
上半身の移動の介助
① 介助を受ける方に声をかける
この動作を始める前に本人に「今から横に動かしますね」など声をかけておきましょう。それだけで本人の不安を取り除くことができます。急に体を動かそうとすると不安になり、体が硬直してしまい、移動がスムーズにできなくなります。
② 手で首、肩を支える
片方の腕を介助を受ける人の首の下に差し込み、腕で首を、手で肩を支えます。
③ 移動させる
空いている方の手をベッドにつき、ベッドを押すと同時に、首、肩を支えている手で介助を受ける人の体を軽く持ち上げながら手前(横)に引きます。
部分介助の人では、移動のときに頭を少し動かしてもらうようにすると介助が楽になります。
下半身の移動の介助
① 介助を受ける方の膝を立てる
膝を立ててもらうことで腰を浮かせやすいようにします。自力でできる方には自力で立ててもらいます。
② 腰を支える
片手を腰の下に、もう一方の手を膝の少し上に入れて腰と脚を支えるようにします。
③ 手前に移動させる
両手で支えた下半身を手前に引きます。介助を受ける人が重い方の場合は、ベッドに膝を刺させている側の足をのせ、腰を支えている側の足をベッドの側面に当てて引くと少ない力で手前に引くことができます。
ある程度自力でできる人では、できるところは自力で動かしてもらうようにすると介助が楽になります。