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‘リハビリ 立ち上がり 方法 動作’ タグのついている投稿

立ち上がり動作とは?

2010 年 1 月 1 日 金曜日

訪問マッサージをご利用いただいている利用者様の多くが立ち上がり動作が困難です。今回は立ち上がり動作についてご説明します。

立ち上がるために必要な運動機能は、大きく分けて3つあります。

1、体の安定性
2、足の力(脚力)
3、下肢の可動性(動き)
これらの一つでも障害されることで立ち上がりの動作は難しくなります。

立ち上がりは、重心移動の方向から見た場合、

① 座った状態から体を前に曲げてお尻を座った面から浮かす動作
② ①の状態(中腰の状態)から体を起こしながら膝を伸ばし立った姿勢になる動作

と、この2つの動作から構成されています。

①の動作の時、重心は前の方に移動します。
※座っている姿勢で足が手前にひかれているほど、体を曲げる幅が小さくなり立ち上がりやすくなります。

②の時、重心は上の方に移動します。
※座っているところ(座面)が高いほどこの②の動作は楽になります。

このことから、立ち上がる前の座った姿勢がその後の立ち上がり動作に影響することを知っておきましょう。

また、介助を受ける人の協力があるかないかで介助が「楽に・スムーズ」にできるかが違ってきます。

声をかけて介助を受ける人の協力を得るようにしましょう。

介助をするとき、運動障害の程度に合わせて介助のポイントは変わってきます。

介助の際、基本的な原則としては、

・姿勢を保持できないときには体を支える
・脚力が弱いなどの問題があればこれを補う

というような形で障害に対して介助を行います。

たとえば、姿勢を保持できないような重度の片麻痺の患者様を介助する場合には、介助者は脇から背中に手を回して体がまっすぐになるように支え、さらに、介助者は両膝で介助を受ける人の両膝を挟むようにして固定し、膝折れしないように下肢を支えます。

軽度の片麻痺の患者様では、介助者が患者様の麻痺側から背中に手を回して、もう一方の手で脇から麻痺側の上肢を軽く支えながら一緒に立ち上がるようにします。

よく介助者が介助を受ける患者様の下肢の間に入り込み、首や肩に手を回してもらい立ち上がりの介助をする方法がありますが、患者様に近づきすぎると、重心移動が妨げられて、介助者の負担が大きくなってしまいますので、「前方に重心移動させやすいよう近づきすぎないように空間をあける」ようにしましょう。

立ち上がり動作のポイントを紹介します。
立ち上がり動作は、立ち上がる前の座った姿勢によって動作がしやすいかが変わってきます。
立ち上がりは座ったところ(座面)が高く足がお尻の方に近いほど立ち上がりが容易になります。
そのほかに、「骨盤の傾き」も影響してきます。
骨盤が後ろに傾いた姿勢(背中が強く丸まり重心が後ろにある状態)のまま立ってもらおうとすると重心が後ろに残ってしまい介助者の負担が大きくなります。
立ち上がりを楽にするためにも、
「背中をできるだけ伸ばして骨盤を前に傾斜させやすい座った姿勢」
に整えるようにしましょう。

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