脳梗塞 リハビリ
2014 年 11 月 29 日 土曜日脳梗塞とは?
脳梗塞とは、脳を栄養する動脈に血栓、凝固塊、脂肪塊、石灰片、腫瘍塊などが詰まって動脈の閉塞、または狭窄が起こり、脳組織に酸素、栄養が不足することで脳が壊死する病気のことをいいます。
脳梗塞には脳血栓と脳塞栓の2通りがあります。
脳血栓は脳に動脈硬化などの変化が起こり、その基盤の上に血栓が形成されるものをいい、脳塞栓は脳に至る前の他の場所から血管を閉塞する物質が血液の流れに乗って運ばれ、脳の血管をつめてしまうものをいいます。
脳梗塞はラクナ梗塞、アテローム血栓性脳梗塞、心原生塞栓症の3タイプに分類されます。
ラクナ梗塞は、高血圧の人に多く、脳の細い血管に詰まるタイプです。
アテローム血栓性脳梗塞は、生活習慣病(糖尿病、高血圧、高脂血症)による動脈硬化で脳の太い動脈・頚動脈が詰まるタイプです。
心原生塞栓症は、心房細動、急性心筋梗塞、心臓弁膜症により心臓内にできた血栓が脳血管を塞いだ時に突然の発作として起こるタイプです。
症状
症状としては、意識障害、片麻痺、片側の手足や顔面の感覚障害、失語、言語障害などがあります。
他にも健忘症、同名性半盲、複視、ふらつき、嚥下障害、しびれ、めまいなどがあります。また、緩徐に進行して認知症などの症状をきたすこともあります。
リハビリ
脳梗塞は時間との闘いです。
脳梗塞後にいかに早くリハビリを始めるかによって予後が決まってきます。
入院中はもちろんのこと。退院してからでもリハビリは重要となります。
リハビリは、後遺症の残る利用者様に対して、日常生活の自立と早期の社会復帰を支援する目的でおこないます。
後遺症を可能な限り軽減し、元の生活に戻れるようにできるだけ早期から体を動かす訓練を開始します。
脳梗塞後には寝たきりとなる場合が多く、それ伴い全身の身体機能も低下していきます。
そうなると認知症やうつ病の発症のような精神面の障害、関節拘縮や筋力低下などの廃用性症候群が起こってしまい寝たきりの長期化の可能性がとても高くなります。
脳梗塞後、訪問マッサージのリハビリ治療でよい成果をあげることができます。
関節拘縮の予防、床ずれ予防、沈下性肺炎の予防のための体位変換、他動的関節可動域訓練、寝返り動作訓練、床上移動訓練、移動・移乗動作訓練、立ち上がりと歩行訓練、応用歩行訓練などADL(※ADLとは、日常生活動作の略で、起居、移動、食事、更衣、整容、トイレの各動作およびコミュニケーションから成る日常生活に最小限必要と考えられる動作のこと)の向上を目的にリハビリを行います。
早期からのリハビリの介入が回復を促進することが科学的にも証明されています。
一日でも早く脳梗塞による後遺症を改善するために、訪問マッサージを始めてみませんか?