リハビリテーションを中止する基準
2009 年 12 月 14 日 月曜日リハビリ
リハビリの中止の基準 バイタルサイン<<血圧>>
リハビリテーション中止の基準として、アンダーソンの基準の土肥変法やアメリカスポーツ医学協会の参加基準といった資料を参考にしています。また、患者様一人一人の状態も考慮しつつ、総合的に考えてリハビリテーションを継続・中止するかを判断します。
1 積極的な訓練を行わない方がよい場合
①安静時の脈拍数が120回/分以上の場合
②安静時の収縮期血圧が200mmHg以上の場合
③安静時の拡張期血圧が120mmHg以上の場合
④現在、労作性狭心症の方
⑤心筋梗塞発症直後(1ヵ月以内)の方
⑥心房細動以外の著しい不整脈がある場合
⑦訓練実施前にすでに動悸、息切れ、胸痛のある場合
2 運動の途中で訓練を中止する場合
①運動時の脈拍数が140回/分以上になった場合
②運動時の収縮期血圧が40mmHg以上上昇した場合
③運動時の拡張期血圧が20mmHg以上上昇した場合
④運動によって10回/分以上の不整脈が出現した場合
⑤中等度以上の呼吸困難、めまい、吐き気、狭心痛を生じた場合
3 いったん途中で訓練を中止して、回復後に再開する場合
①脈拍数が運動前の30%を超えた場合
※ただし、2分間の安静をとり、10%以下に戻らない場合は、以後のリハビリを中止するか、また、きわめて軽労作のものに切り替える
②脈拍数が120回/分以上になった場合
③10回/分以上の不整脈が出現した場合
④軽い動悸、息切れなどの症状を訴えた場合
4 その他に注意すること
①下肢の浮腫が増加している時
②食欲不振や空腹などの時
③倦怠感がある時
④体重が増加している時
⑤血尿が出現した時
適度な運動は高血圧を軽減する効果がありますが、重度の高血圧に対する運動は控えた方がいいでしょう。
最終的には、主治医の先生と相談してリハビリテーションの継続・中止を決定します。