拘縮予防のリハビリ 「手首」「肘関節」
2014 年 6 月 6 日 金曜日関節は使わないとどんどん固くなっていきます。 固くなった関節を元に戻すことは大変です。 そうなる前の予防、また固くなった関節を柔らかくしていくことが大切です。 今回は、自力・介護者ができる手首と肘関節のリハビリ方法を紹介したいと思います。
★手首のリハビリ方法
<自力> このリハビリは、ベッドで寝ているときや座った姿勢でも行うことができます。 ① 胸の上で両手の指を組みます。 ※1、麻痺側の手の親指が一番上にくるように指を組んでください。 ※2、座っている場合は、体(胸)の前で組みます。 ② 手首を左右に動かします。 麻痺が軽度またはない方でも、関節の柔軟性を保っておくために効果的なリハビリです。 <介護> 本人様には仰向けに寝ていただきましょう。 ① 麻痺側の手首を片方の手でしっかりと握ります。 ※ 本人様の手の甲が介護者に向くようにします。 ② 介護者はもう一方の手の指を、本人様の手のひらの間に差し入れます。 ③ 差し入れた指を手前に反し、手のひらを広げるようにします。 <拘縮が強い場合> 拘縮が強い場合は、前腕(肘より手首側)の筋肉をマッサージしてから行うと、動きがよくなりリハビリがしやすくなります。 無理は禁物ですので、注意しながらリハビリを行ってください。 本人さんが痛がらない範囲で、ゆっくりと行うことがポイントです。 リハビリは、毎日の積み重ねが大切ですので、積極的に取り組んでみてくださいね。
★肘のリハビリ方法
本人様には仰向けに寝ていただきましょう。 介護者は麻痺側に立ち、本人様と向かい合うようにします。 リハビリ1 ① 本人様側の方の手で肘を支え、もう一方の手で手首を包むように持ちます。 ② 手首を持っている手を内側へ回し、元に戻します。 リハビリ2 ① 本人様側の方の手で肘を支え、もう一方の手で手首を持ちます。 ② 肘を支えながら、手首を持っている手を押し、本人様の腕を曲げます。 ③ 肘を支えながら、手首を持っている手を引き、本人様の腕を伸ばします。 十分に伸びたところで、元の位置に戻します。
★ポイント
ゆっくりと時間をかけて行っていくことです。 固くなった関節を動かしますので、ある程度の痛みは伴うこともありますが、 痛みが出たら無理な曲げ、引っ張りはしないようにしましょう。 本人さんが痛がらない範囲で、ゆっくりと行うことがポイントですよ。