お年寄りの方の転倒予防
2010 年 12 月 20 日 月曜日「お年寄り転倒予防」は、リハビリや日々の生活を営んでいく上で必ず考えなければいけないものです。
現在では、お年寄りの転倒によるダメージの大きさは広く知られるようになり、それに伴って手すりをつけたり段差をなくすなどのバリアフリーの考えや転倒予防の大切さも認識されてきています。
私たちリハビリスタッフや家族の方も、患者様が転倒しないように声をかけたりすることがあると思います。
しかし、この転倒予防の声かけや指導の仕方には注意が必要です。
あなたは、患者様に「転ばないように気をつけてね」と言葉だけで指導していませんか?
この言葉だけの指導は、返って患者様が転びやすくなってしまいます。
「?」と思われるかもしれませんが、それには理由は3つあります。
一つ目は、転ばないように注意しようと足元に目線が下がる
二つ目は、足元を見ようと上体が丸まる、前かがみになる
三つ目は、気をつけて進もうと小刻みな歩き方になる
これは、転びやすい危険な歩き方です。実際にやってみるとわかりますがとても歩きづらいです。
不思議なことに「転ばないでね」と声をかけると転びやすくなってしまうのです。
では、家族の方やリハビリスタッフはどのように声かけ・指導をすればいいのでしょうか?
それは、具体的に説明し、実演してみせることです。
「膝をしっかり上げて、大股でのっしのっし歩きましょうね」といいながら実際に実演した方が、患者様も「そうゆうふうに歩けばいいんだ」と理解しやすく、結果、転倒の危険性を大幅に下げることができます。
これは簡単なことなので、是非実践してみてください。