拘縮予防のリハビリ方法を紹介!「膝・股関節」
2015 年 1 月 23 日 金曜日脳梗塞の後遺症や、大腿骨頸部骨折などが原因で寝たきりになってしまわれる方が多くみえます。
寝たきりになられた方の中には、膝が曲がり、股関節の拘縮が強く開きにくい方も見えます。
関節は「3週間動かさないと拘縮になる」と言われています。
固くなった関節を元に戻すことは大変です。
そうなる前の予防、また固くなった関節を柔らかくしていくことが大切です
今回は、介護者ができる膝・股関節のリハビリを紹介したいと思います。
★膝、股関節のリハビリ方法
リハビリを受ける本人さんは、仰向けで寝ていただきます。
リハビリは方一方の脚ずつ行います。
① 介護者はリハビリを行う足の外側に座ります。
② 片方の手で膝の裏を支え、もう一方の手で足の裏(かかと)を持ちます。
③ ゆっくりと膝を曲げていきます。足の裏を押して十分に十分に曲げます。
④ 数秒間その状態で止めます。
⑤ ゆっくりと膝を伸ばしていきます。
反対側も同様に行います。
片方10回を目安にしましょう。
★拘縮が強い場合の股関節リハビリ方法
本人様には仰向けに寝ていただきましょう。
介護者は本人様の下肢側に座ります。
※介護者は本人様の両足を揃え、自分の足の間に入れます。
自分の脚で本人様の脚を両側から挟むイメージです。
① 本人様の両膝の間にクッションを挟みます。
② 介護者は、右手を本人様の右膝の内側へ、左手を本人様の左側の内側におきます。
※介護者の手が交差する形になります。
③ 両手で膝を押していき、少しずつ膝を広げていきます。
★注意点
膝を広げる際、扉を開くように手を交差させない開き方をすると、力が入りにくい上、力加減が難しいのでやめましょう。
★ポイント
ゆっくりと時間をかけて行っていくことです。
固くなった関節を動かしますので、ある程度の痛みは伴うこともありますが、痛みが出たら無理をしないようにしましょう。
また、1度にたくさん行うと疲れがでたりしてよくありません。
それよりも短い時間で毎日続けていくことの方が有効です。
拘縮が改善されていけば、日常生活動作もスムーズになり、体全体の運動量が増えてきます。
拘縮のリハビリを行うことで、体全体の機能回復にも効果が出るのです!
リハビリは、本人さんが痛がらない範囲で、ゆっくりと、そして毎日行うことがポイントになります。