おむつ交換も楽になる?!岐阜市の訪問マッサージ・リハビリ!
2014 年 10 月 31 日 金曜日こんにちは。コーディネータの片田です。
今回は脳梗塞後遺症による麻痺の利用者様の施術に同行しました。
岐阜市内の利用者さまです。訪問介護のヘルパーさんからの紹介でひまわりのことを知ったとのこと。
こちらの患者様は
マッサージを開始した時、すでに下肢の拘縮が始まっていました。
そして、ご家族の方も
「下肢でも股関節の拘縮が見られ、このままだとオムツも変えられなくなってしまいます。」
「ひどいときだと、痛みがひどいため、介護のさいどならてしまうんですよ〜」
とご家族様のお声もありました。利用者さんも家族さんもとてもお困りの様子でした。
「拘縮進行をできるだけおくらせたいんです。」と「座って食事をさせたい。誤嚥を防ぎたい」『おむつ交換時の痛みをもう少しやわらげたい。』
というご家族様の気持ちと、ご本人様の気持ちをなんとかしたいという思いからマッサージを行っています。
四肢のマッサージからはじまり、しっかりと筋肉をほぐした後に
下肢を中心にROM訓練や伸展筋力抵抗運動。こちらは本人さんの努力も必要です。声かけをしながら、頑張ってもらっていました。
また、足背の浮腫も見られるため、
リンパマッサージ、ストレッチを行っています。 浮腫は下肢を動かさない事からおきるので、足の筋肉をしっかりと動かしてあげて、たまったリンパをもとにもどしてあげる必要があります。
「少しずつではありますが、座れる時間が長くなってきました。」とお喜びの声をいただきました。
『おむつ交換してもらうときの痛みが楽になった!』
拘縮の予防には、ご家族さまにお伝えしましたが、ポジショニングも大事のようです。 先生が寝ているときの手の位置、下肢の枕の置き方などを丁寧に説明されていました。
リハビリも、介護のほうもご家族とご本人さまと協力しながら、今後も関節の拘縮を予防し、楽しい日常生活がおこなえるよう一緒にがんばっていきましょう!
わたし達が全力でサポートしていきます!
これからもよろしくお願い致します。
ポジショニングのポイント
自分で身体を動かせない方は、ゆがんだ姿勢のままでで過ごしていることが多くなります。身体がゆがんだままポジショニングをしてしまうと、変形を助長してしまうことも少なくありません。ポジショニングを行う前は、必ず骨盤が真っ直ぐな位置にあるか確認しましょう。
骨盤が真っ直ぐになっているかの確認は、腰骨が前に一番出っ張っている場所(上前腸骨棘)に手を当てながら、左右のねじれや傾きがないか確認します。
下肢の硬縮
仰臥位(仰向け)で過ごす時間が長くなると足の拘縮になる可能性が高くなります。。拘縮を防ぐためには、早期にポジショニングやリハビリを開始することが大切ですが、すでに拘縮がみられる場合もそれ以上の拘縮が悪化しないように、ポジショニングを行う必要があります。特に仰臥位(仰向け)が長いと尖足位で拘縮してしまうことが多くあります。尖足は、車椅子座位や歩行の妨げになってしまいます。
拘縮した足は、内側または外側に傾いてしまいます。それにより、骨盤のゆがみや背骨のねじれが起こってしまいます。
1つのクッションを両膝の下だけに入れてしまうと、両膝部分しか支えられず、寝返りなどがとりづらく、踵にかかる圧力も軽減されません。
クッションを使う場合は、太ももは外側から、膝下は内側から体を支えます。足の過度な外転・内転を防ぎ、足の動きも確保できます。