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‘リハビリ介護の方法’ カテゴリーのアーカイブ

寒い時はぜひ!!足浴の方法

2016 年 3 月 1 日 火曜日

こんにちは。
マッサージ師の太田です。
今日から3月ですがとても寒い一日でしたね。雪も降っていました。
3月と聞くと春をイメージしますが、まだ寒暖差が激しい日が続くと思うのでお体にはお気を付けください。
また、インフルエンザも流行が続いているので気を付けてくだざい。

さて今回はこんな寒い日にも有効な足浴を紹介したいと思います。
足湯は耳にしたことがある人は多いと思いますがイメージは足湯と似ています。

足浴とは?

足浴は、足部をお湯に浸して洗うことをいいます。
足部を温湯につけることで血液の循環を促すのです。
足浴は、汚れた足をきれいにするだけでなく、足の血行を改善し、冷えの予防としても効果的です。

足浴の効果

足浴によって足先の血液の循環を良くすることで全身が温まり、床ずれの予防にもなります。

寝る前に足浴を行えば、身体がリラックスして、グッスリと眠ることもできます。

冷えや血行不良が原因となる膝や関節の痛みにも効果的です。

足浴の準備

足浴の準備として、「40℃前後のお湯」、「タオル」、「ビニールシート」、「石鹸」、「バケツ」を用意しましょう。
足浴を行うとき、お年寄りの方には背もたれのあるイスに座っていただくと楽に行えると思います。
冬場は足浴中は足以外の場所がなるべく冷えない様に、膝からタオルをかけて寒さを防ぎながら行うとより効果的だと思います。

足浴の注意点

・1回で長時間の足浴をすると、かえって疲労感が増すことがあります。足浴は10~15分程度にとどめましょう。

1回で効果を期待せず、根気よく続けることが大切です。特に冷えが気になる方の場合、開始当初は体の温まりが感じにくい場合があります。

心臓病、高血圧、低血圧、糖尿病や神経障害などの症状がある場合、足湯をするときは、38℃くらいの低い温度で10分間程度から始めていきます。体調を確認しながら慣れてきたら徐々に足湯の時間を延ばして下さい。

足浴の方法

両足をお湯に浸して洗います。洗うときは片方ずつ洗います。洗う順番としてまずは、足首から膝にかけてせっけんをつけて洗い、その後足首から指先まで洗います。images

指の間は汗や汚れがたまりやすいので丁寧に洗いましょう。

足全体をマッサージするようにもんで洗うと、より血行が良くなります。
洗い終わったらお湯をかえてすすぎます。

すすぐとき、指の間のせっけんもきれいに落としましょう。

すすいだ後は、水気が残るとせっかく温まったところが冷えて行きやすいので、乾いたタオルで指の間までしっかりふきます。

水気をふきとった後は、足が冷えないようにすぐに靴下をはかせるようにしてください。

★特に足の冷えが気になる方は、2つ洗面器を用意して温冷浴をすることも効果的です。お湯に5分、お水に30秒足を浸します。これを3~4回繰り返し最後は水でおしまいにします。

交互に入れることで血管反射がよくなり、効果がさらに高まります。

寝たきりの方の場合、全身の循環が悪くなります。
足浴で全身が温まり、循環が良くなった時にマッサージを行うとさらに効果が高まります。

関節の硬縮や筋肉の緊張・筋力低下などがある方は足浴と一緒にマッサージをすることもおススメです。

訪問マッサージひまわりでは無料体験を随時行っております。
マッサージに興味を持たれている方は是非一度無料体験を受けていただくことをおススメします。

訪問マッサージで便秘も解消!岐阜市の訪問マッサージ・リハビリ

2015 年 12 月 22 日 火曜日

こんにちは。マッサージ師の太田です。

先週はだいぶ寒く近くの山も雪で白くなっていました。
今年もあと一週間弱で終わってしまいます。終わりよければすべて良しとなるよう、体調には気をつけてよい大晦日を向かえらるように気をつけたいですね。

高齢者の便秘の原因

今回は便秘について詳しく見て行きたいと思います。

高齢者の便秘の多くは「弛緩性便秘」と言われています。

加齢に伴い、腹筋や大腸の運動が低下していきます。
そうなると腸が緩んだ状態となってしまい、腸の内容物(後の便になるもの)の移動が遅くなってしまいます。
遅くなることで、内容物の水分が腸に吸収されすぎてしまい便が硬くなって排便までの時間が長くなってしまいます。

それと併せて、加齢による筋力の低下が腸のぜんどう運動を低下させ便秘となってしまうのです。
腸のぜんどう運動は体全体の筋力が必要となるんですね。

さらに排便までの時間がかかってしまうことで直腸は太くなります。ですが、筋力の低下により排便の際のいきむ力が弱くなってしまっているので、便が硬く太くなって腸に溜まってしまい便秘の原因ともなります。

特に脳梗塞後遺症や骨折によって寝たきりの方の場合、筋力の低下による「弛緩性便秘」が起こりやすくなります。直腸や肛門の感覚が鈍くなり、排便の為の反射機能も低下してしまうので、さらに便秘を悪化させてしまいます。

「便秘なんですぐ良くなる」と軽く考えそのままにしてしまうと、腸閉塞や食欲減退など様々な弊害が出てきてしまいます。
ですから、そうならないためにも家族様・介護者の方も「排便ケア」を行っていきましょう。

自宅でできる排便ケアの方法

①お腹を温める。

温めることで、腸の動きがよくなり便が出やすくなります。
温める方法としては、蒸しタオルを用意しお腹や腰にあて温めましょう。

②お腹のマッサージをする。
おへそのあたりに手を重ねて置きます。
時計回りを意識して、左下に向かって圧迫しながらマッサージをしましょう!
出そうでもなかなか出てこないときは、お腹の左下を肛門方向に向かって強めに押してみましょう。

これらの方法はご自分でもご家族様・介護者の方でも行うことができます。
強く行えばよいということではないので、その時の体調により強さを調節してください。

訪問マッサージでも便秘解消できます

訪問マッサージひまわりを利用されている利用者様の中にも寝たきりや筋力の低下による便秘で悩んでみえる方が多くみえます。

便秘
そんなときはお体の状態に合わせて腹部マッサージなどを合わせて行うことがあります。
慢性の便秘などの体調不良からリハビリなどの意欲低下が起こることも少なくない為、補助的に腹部のマッサージなどを行うことにより、意欲の向上にも効果が期待できます。

さらに、拘縮予防や筋力の維持・強化のための運動療法を行うことで、低下してしまった体の機能が活性化され、腸の蠕動運動が起こりやすくなります。

実際に利用者様からも「マッサージの後は体がポカポカして楽になり、おなかの調子も良くなる。」とお喜びの声などもいただいています。

便秘などの体調がすぐれない場合も、お気軽にご相談ください。体調に合わせた施術を行います。

便秘を予防・解消するためには、家族様・介護者の方の排便ケアも大切です。
少しでも利用者様の体調が改善されるように一緒にがんばりましょう!

予防策をしても便秘がひどく、改善みられない場合は、一度医師に相談しましょう。

訪問マッサージひまわりでは無料体験を行っています。
もしこのように便秘などのお悩みがある方は、一度無料体験を受けていただくことをお勧めします。
これが体を変えるきっかけになるかも知れません。

※写真はイメージです。

寝たきりが原因で認知症になりやすい!

2015 年 2 月 20 日 金曜日

現在、高齢者の4人に1人は認知症を発症していると言われています。

認知症になりやすい生活習慣

①寝たきりになっている
寝たきりになると人との接触がなくなり、認知症になりやすいです。事前に寝たきりにならないための対策が大切です。

②部屋にこもっている
部屋にこもってしまうと孤立しやすいため、食事などできるだけ家族や他の人と楽しく取ることが大切です。

③家の外から出ない
家の中だけでは刺激が少ないため、認知症になりやすくなります。積極的に外出していくことが大切です。

④外部・人との接触が少ない
外部の人との交流が少ないと孤独感が強くなり、家にこもりがちになります。誰かと共通の趣味などを通して交流を図ることが大切です。

①~④まであげましたが、①に近づくにつれて認知症になる危険性が高くなります。これら四つに共通しているのが、人との接触という面です。

転倒に注意!

現在の日本の高齢者は年間10~20%が転倒していると言われています。
特に認知症を発症している高齢者は一般の高齢者に比べ、約3倍転倒しやすいことはご存じでしょうか?

日本人の寝たきりの原因で「転倒・骨折」は第3位であり、転倒の予防が重要視されています。

特に認知症の高齢者は転倒を起こすと、転倒したことを忘れてしまう人もいますが、忘れずにいるため不安になり転倒を過度に恐れる場合もあります。

そうなると自分で動こうという意志が低下し活動しないことが多いため、さらに転倒への恐怖心が強くなり、廃用症候群を悪化させることがあります。

また、転倒への恐怖心自身が転倒を助長することも少なくありません。

認知症のある高齢者が廃用症候群を発症すると、認知症はさらに悪化します。

認知症を防ぐために

まずは、人との関わりを持つことがとても大切なんです。

認知症の大きな原因としては、お年寄りの方が孤立してしまうことです。

特に脳梗塞などの脳血管障害や転倒による骨折などの後遺症で寝たきりとなってしまった方の場合、認知症の発症の可能性が高くなります。

周囲とのコミュニケーションが取れない・行動のペースが違うなどから孤立しがちになり、外部との接触がが少なくなっていきます。
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こういった認知症になりやすい生活を続けていってしまうことで認知症になりやすくなってしまうのです。

認知症を防ぐためには、お年寄りを孤立させないことも重要となります。

例えば、
① コミュニケーションをとる際は、高齢者扱いせず、みんなと同じ対応をする。
② なにか出来る仕事を与える
③ 家族や近所の方などとの交流を図る
などを家族の方や介護者は意識していきましょう。

また、身につけている補聴器やメガネなどが本人に合っていないものだと、周囲との会話が上手くいかないこともあるようです。

そういったことにも注意し、認知症を防いだり最低限進行を抑えていきましょう。

訪問マッサージひまわりでは、利用者様とのコミュニケーションを大事にしています。

利用者様と積極的にコミュニケーションを図ることで精神的なケアも行っていき、お身体の状態の改善だけでなく認知症などの精神面の改善にも効果が期待できます。

「寝たきり」の原因と防ぐ方法とは?

2015 年 1 月 30 日 金曜日

日本人が寝たきりになる原因は様々ありますが、もっとも多い原因は「脳血管疾患」であることが分かっています。

他にも、「認知症」「骨折・転倒」などがあります。

「脳血管疾患」には、脳の血管が破れて起こる「脳出血」「くも膜下出血」、脳の血管が詰まってしまう「脳梗塞」などがあります。

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脳は神経細胞の集まりです。部位によって役割が決まっており、ここで血管に異常が起きると今まで司っていた機能が失われてしまうことが多くなります

体が思うように動かせなくなったり、「寝たきり」になってしまうのはこのためなのです。

「脳血管疾患」は、その部位や再発の危険性などから予後があまり良くない場合があるため、重い後遺症で「寝たきり」になってしまうとご本人はもちろんのこと、ご家族様など周りの人にとってとても大きな負担になります。

そこで「寝たきり」に防ぐためにとても大切なリハビリがあります。それは、「座る」ということです。

「座る」というリハビリを行うとつぎのような効果があるのです。

まず座ることで、身体を支える筋肉を使うため、身体が強くなり、筋肉・関節が固くなるのを防ぎます
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また、寝たきりのためいつも同じ天井ばかりを見ていた単調な生活が、座ることで見える景色が一変し、世界が広がります

座った姿勢を保てたら、車椅子に乗って外出もできます

さらに、車椅子に乗れたら、いろんな所に出かけて様々な人との出会いや季節の移り変わりを感じることができ、また寝たきりで食事の時だけベッドを起こしていたときとは違い、他の人と一緒に食事ができます

そうなれば自然と会話をする機会も多くなり、いろんな人とコミュニケーションをとれて生活が楽しくなります

ほかにも血圧の調節機能を改善して、起立性低血圧の予防になりますし、体のバランスを改善して、立ったり歩いたりのリハビリにもつながります

「座る」リハビリを行うことで寝たきりを予防でき、また座ることができれば寝たきりの時よりもずっと多くのことができるようになります

そうなれば、生きる意欲を取り戻し、表情が生き生きとしてきて、再び人生を楽しむことができるのではないでしょうか。

寝たきりはつくられる

高齢者の方の場合、怪我や病気になると「危ないから・・・」などの理由でつい家族や周囲の人が世話を焼きすぎてしまうことが多くあります。

そうなると、「いろいろ世話をしてもらえるから」と周囲への依存心が強くなり、結果として寝たきりになってしまうのです。

また、過度に安静にしすぎてしまうと、身体機能が低下してしまいます。そうなると、筋力の低下などが原因で寝たきりになってしまいます。

これらを防ぐために、怪我や病気がある程度回復したら、なるべく早く起き上がるようにし、少しでも体を動かすことが大切です。

また、ご家族の方も高齢者が自立して生活を送れるようにするために、世話を焼きすぎず、少し支えるなど自立の支援にとどめましょう。

床ずれ(褥瘡)ができてしまったら!その対処方法とは!

2014 年 11 月 14 日 金曜日

褥瘡とは、一般的に「床ずれ」といわれているものです。

褥瘡の原因

AT171_L.jpg・体が痩せてしまい、骨が出っ張っているところがある
・麻痺や拘縮があり、手足の動きが悪く自分で体が動かせない
・しびれや麻痺などがあり感覚が鈍い
・皮膚や筋肉が衰えてしまい、皮膚の弾力がない
・オムツを使用している
・尿失禁・便失禁がある
・栄養が偏っている

上記のようなものなどが褥瘡の原因になるとされています。
これらの原因がいくつも重なり褥瘡となってしまうのです。

特に高齢者の場合、皮膚の弾力が低下しているため、長時間の圧迫やズレに弱く褥瘡になりやすいのです。

褥瘡の好発部位

褥瘡にはできやすい部位があります。長時間とっている姿勢により好発部位は変わってきます。
・仰向きでは、お尻(仙骨部)・踵・後頭部
・横向きでは、肩・腰骨
・座位では、お尻・背中

主な症状

●圧迫されないようにしても赤みがとれない
●水疱ができている
●化膿している

褥瘡は、「つくらない」ことが一番大切です。

体重がかかりやすい場所などに、クッションを使ったりして予防をしていきましょう。

それでも、褥瘡ができてしまったらどう対処すればいいのでしょうか?
まず、クッションなどを使って徐圧をしてもとれない赤みがでてきた場合は、皮膚が破れないように注意し、クッションなどを使用して体重がかからないようにします。

この時点で、一度医師に相談するようにしましょう。

水疱ができている場合は、皮膚が破れないように注意しながら圧迫を避けます。

皮膚が破れなければ、水は自然と体に吸収されます。

注意としては、患部に尿や便などがつかないようにしましょう。

なぜなら、細菌がつくと、繁殖し化膿することがあるからです。

また、血行不良が原因ということから、血行改善を目的として、マッサージをする人もいるようですが、かえって逆効果になる場合がありますので絶対に行わないようにしてください。

「もう少し様子をみよう」とそのままにしたり、自己判断で市販の塗り薬、貼り薬などを使用するのは危険です。
まずは、このような症状がある場合、皮膚の状態が気になるようなら、一度医師や看護師に相談をしてくださいね。

褥瘡ケア、早期発見・治療を心がけましょう。

自宅でできる!便秘の予防方法とは!

2014 年 11 月 12 日 水曜日

みなさんの中でも、ほとんどの方が便秘になった経験があるのではないでしょうか?

高齢者の場合、内臓や筋肉の機能低下や、運動量・食事量が少なくなることで特に便秘になりやすいです。 軽く考え放っておくと、腸閉塞食欲減退など様々な弊害が出てきてしまいます。

そうでなくても、ご本人様も家族の方も便秘になると不安・心配になりますよね。 ご家族・介護者の方は、まずは、便秘にならないための予防をすることが大切です。

便秘を予防する3つの方法

①食事の改善・見直し
●一日3食しっかりと。特に朝!
●水分を摂るように!
●野菜など食物繊維の多いものを!
●牛乳やヨーグルトがおすすめ!

②排便の習慣化
●決まった時間にトイレに! ※便意がなくても
●便意があるときは我慢しないでトイレへ!

③軽い運動
●散歩をしよう!
●お腹のマッサージも効果的!
●寝たきりの方は、左右の体位変換をこまめに!

便秘の予防として、これらは自宅で簡単に行えます。
しかし、こういった予防策をしても便秘が改善されない場合は、一度医師に相談しましょう。

便秘のサインに気が付くポイント!

年齢を重ねるにつれて、食事の量が減ったり、あまり運動をしなくなる人は多くみえます。
また、腸などの消化器系やお腹の筋肉など体の機能低下も加齢によって起こってきますね。 AT013_L.jpg
これらのことから、便秘になる高齢者の方が増えているようです。
ご家族・介護者の方は、普段から高齢者の方を観察し、便秘かどうかをチェックすることが大切です。
便秘のチェック項目
□お腹が張っている。
□食欲がない。食事の量が減る
□普段より歩き方、姿勢が前かがみになっている。
□イライラとしている。
□吐き気がみられる。

高齢者の方がトイレに行くことで安心してしまいがちですが、ご家族の方・介護者はこういった様子をいつもよく観察するようにし、便秘のサインが無いかをみていくことが重要です。

脳梗塞後遺症などが原因で寝たきりとなっている方では、便秘となられている方が多くみえます。
便秘による不快感により、リハビリに対する意欲も減退してしまうことも少なくありません。
訪問マッサージにより関節拘縮の改善だけでなく、便秘の解消もできます。

寝たきりによるお体の不調でお困りの方、一度お気軽にご相談ください!

リハビリ効果を高める手浴

2014 年 11 月 10 日 月曜日

「手浴」とは、お湯で手だけを洗うことをいいます。

手浴は手が汚れたときや汗ばんだとき、爪を切る前などに行います。

温かいお湯の中では指の関節も動きやすくなるので、握ったり開いたりすることで手のリハビリにもなりますし、洗いながら揉むことで、マッサージの効果も得られます。

寝たきりの方や、脳梗塞後遺症などによる麻痺や関節拘縮がみえる方に効果的です。

手浴の前の準備

・40℃前後のお湯
・タオル
・ビニールシート
・石鹸
・桶(洗面器)

座った姿勢での手浴の方法

座っての手浴を行う場合には、ベッドにミニテーブルを設置したり、体の横に洗面器を置いたりして洗う方法があります。

手浴を行うときの姿勢ですが、上体を安定させるために座ってもらったときに膝の下に枕などを入れましょう。

寝たままの姿勢での手浴の方法

寝たままの状態で手浴を行うときは、介助を受ける人の体の横に洗面器を置いて洗います。
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洗う側の肘の下にはタオルや枕などクッションを置いて手を浮かせるようにします。

お湯が介助を受ける人にとって熱すぎたりぬるすぎる可能性があるので、温度を確かめながらゆっくり入れます。

麻痺のある方は麻痺のない側の手から先にお湯に入れるようにしましょう。
そうすることで利用者様はお湯の温度をチェックすることができます。

洗うときは、汚れや汗たまりやすい指の間つけ根手のひらをきれいに洗います。

このとき、指先をもって指を広げると関節を痛めてしまうことがありますので指の根元をから広げるようにして洗うのがポイントです。
また、洗い終わった後は、お湯を変えてすすぎ、タオルで水気を十分に拭き取りましょう。

介助を受ける人の手が乾燥している場合は、手浴の前に蒸しタオルを手に巻いて、その上からビニールをかぶせて手をふやかしておくと、汚れやアカが落ちやすいのでやってみましょう。

麻痺のある方は、手の甲を少し押して手を開いてから汚れや汗のたまりやすい指の間、つけ根をきれいに洗いましょう。

洗い終わった後は、お湯を変えてすすぎ、最後は乾いたタオルで水気を丁寧に拭き取ります。

手浴は、簡単に行うことができますし、リラックス効果が高いので、一日一回行うことをおすすめします。
また、手浴をおこなったあとは関節や筋肉がほぐれるので、リハビリやマッサージ効果がさらに高まります。

パーキンソン病の自宅ケアと治療のポイント

2014 年 9 月 20 日 土曜日

パーキンソン病に対する治療は、薬物療法が中心になります。

また、筋肉のこわばりや関節の拘縮予防のためにはリハビリを行っていくことが必要です。

しかし、薬を途中で飲むのをやめてしまったり、体を動かしにくくなることから外出など体を動かしたがらない患者様も多いようです。

それらは、病気の状態を悪化させる原因にもなります。

病気を進行させないためのケアや治療がとても大切なんです。

ここで、自宅でのケアや治療についてのポイントをいくつか紹介したいと思います。

自宅ケア・治療のポイント

①薬は欠かさないこと。
病院などから処方された薬はきちんと飲むようにしてください。
途中で服用をやめると体の状態を悪化させることもあります。
その他の科から処方された薬がある場合は、飲み合わせなどもありますので、医師と相談しましょう。

②体操をすること。
体の筋肉や関節のこわばりを防ぐためにもリハビリ体操をしましょう。
無理はしないように、疲れが残らない・出来る範囲で行いましょう。

③嚥下障害対策をすること。
食事の際、むせやすくなったり、体重が減るようなことがあったら、呑み込みのしやすい食事に移行しましょう。
また、食事の前の口腔外・口腔内マッサージを行うようにしましょう。

④外出をすること。
外出が少なくなると、病気の状態を悪化させることもあります。
散歩やデイサービスを利用し、積極的に外出をしていきましょう。
医療 福祉 イラスト
⑤リハビリをすること。
症状の緩和や筋肉・関節のこわばりを和らげるためにも、リハビリをしていきましょう。
通所リハビリを利用したり、訪問マッサージや訪問リハビリなどのサービスをおすすめします。

パーキンソン病を進行させないためにも、これらのケア・治療が大切ですよ。また自宅で日常生活を送るための環境づくりも大切となってきます。

パーキンソン病の特徴として、体の動きがこわばることやバランスがとりづらいことなどがあります。そのため、転倒などの事故が起こることも少なくありません。

ですから、安全な環境づくりをしていくことが大切なんです。

安全な生活環境を整えるためのポイント

① 段差をつくらない!
パーキンソン病の方は、小刻み歩行やすり足歩行になります。
小さな段差もつまづく原因になりますので、敷居の段差やじゅうたん、カーペットなどのめくれは失くしましょう。

② 段差が分かりやすいように!
段差でもどうしようもないところなどもあると思います。そういったところは、チェックをつけたり、色を変えて分かりやすいようにすることが大切です。

③ 手すりをつける!
バランスの不安定なパーキンソン病の方には、手すりがあることはとても助かります。廊下の壁や浴室、トイレなどに手すりを設置しましょう。

④ 部屋の整理
バランスが不安定のためまわりのものにつかまって歩く方もみえると思います。このときはつかまり歩きがしやすいように周りに置いてある机や台などの配置を変えていきましょう。

より住みよい生活環境に改善していきましょう!

リハビリがなぜよ良いのか?

パーキンソン病の患者さんは、意欲の低下や無動症状、姿勢反射障害のため健常者に比べて運動不足になりやすく、身体機能の低下が起こりやすいのです。

そのためパーキンソン病の治療に、身体機能を維持回復させるためのリハビリを日常生活に取り入れることが重要になります。

リハビリは、お薬の効果がある時に、無理をせず、自分の体の状態に合った運動から行い、徐々に回数や運動の種類を増やしていくとよいとされています。

椅子に座ってできる運動

パーキンソン病の方は、ふらつき症状が出やすいために転倒などの可能性が高くなります。まずは椅子に座った状態で運動をしてみましょう!

※椅子に座るときは、椅子に十分近づき、お尻を突き出すように体をできるだけ前にかがませてから、ゆっくりと腰をおろします。

①立ち上がり運動
・アゴをひき、体を前にかがめてゆっくり起き上がり、完全に立ち上がったら体を前にかがめてゆっくり座ります。
※はじめのうちは、机などに捕まりながら行うと安定します。

②体の前後屈運動
・椅子やベッドの端に背筋をできるだけ伸ばして座り、頭の後ろで両手を組み、体をゆっくり前後に曲げ伸ばしします。

③体の回旋運動
・椅子やベッドの端に背筋をできるだけ伸ばして座り、頭の後ろで両手を組み、体をゆっくり左右にひねります。

※②と③は無理に動かすのではなく、痛くない範囲で行ってください。

ご家族様の介護の負担の軽減になる?!岐阜市の訪問マッサージ・リハビリとは?!

2013 年 3 月 26 日 火曜日

こんにちは。コーディネーターの片田です。
今回の利用者様は、脳梗塞の後遺症として四肢麻痺、嚥下障害、言語障害のある利用者様です。
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胃ろうの手術もされています。
関節がかなり拘縮してしまってるので、ゆっくり関節を緩めるようなマッサージを行っています。
少しずつですが肘も伸びるようになってきています。
表情はあまり出されませんが、マッサージしたあとは青白かった肌の血色がよくなります。
体が温まるので眠ってしまわれることがたびたびあります。
先生も少しでも今より関節を柔らかくして、ご本人はもとより介護されているご家族様の負担も減るようにと マッサージしています。
訪問マッサージでは、ご本人様だけでなく、ご家族様の介護の負担も軽減することができるかもしれません!
無料体験もおこなっているので、お気軽にご相談ください。

介護の基本は「自立の援助」!

2011 年 12 月 12 日 月曜日

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介護とはどんなことをいうのでしょうか?
そういった質問に対し、「なんでもやってあげること」、「面倒を全部見ること」が介護だと考える方もみえるかもしれません。
しかし、それは誤解です。
大切なことは、できることは自分でやってもらうことです。
では、なぜ自分でやってもらうことが大切なのでしょうか?
それは、できることをしなければ、いずれそれはできないものになってしまうからです。
これはすべての人に言えることですが、関節も筋力も使わないものはどんどん機能を失っていきます。
例えば、宇宙飛行士の人でも、地球にかえってくるときには、自力で立つことも難しくなります。
それは、無重力の宇宙では筋力を使わないため衰え、重力のある地球にかえってきたとき自分の体を支えるだけの筋力がなくなってしまうからです。
また、このように一度落ちた筋肉を元に戻すのは、何倍ものトレーニングが必要になります。
その状態が、動くことの少なくなったお年寄りの方にも起こるわけです。
そうならないためにも、自分でやってもらうことが大切なのですね。
その他にも、本人のなにかをしようという意欲が減り、「なんにもしなくてもいい」という無気力な状態になってしまいます。
自分でやってもらうことがリハビリになり、またADL(日常生活動作)が上がります。
自分でできることは「やってもらう」ということが介護の上でとても大切なことなのです。

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