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‘リハビリ介護の方法’ カテゴリーのアーカイブ

食事のときの自助具の選び方

2010 年 2 月 5 日 金曜日

日常生活をできるかぎり自力でやってもらうことはリハビリとってとても大切なことです。
日常生活の一つに食事があります。
手の動きが不自由な方でも自助具を使用すれば自力で食事ができます。
まず食事では、スプーンやフォーク・箸などを使いますよね。
これらの自助具を選ぶ際は、手の障害の度合いや使う本人の口の大きさによって選ぶようにするといいです。
大き過ぎるものは使いにくく、またむせる原因にもなります。
スプーンやフォークは柄が大きいものや角度のあるものをお勧めします。
自助具には、関節の動きが不自由な方でも使いやすい柄が曲がるスプーンやスプーンなどをにぎれない人のためのホルダー、「切る」「さす」「すくう」「つまむ」などができる多機能スプーンなどがあります。
食事をしやすくするために食器も使いやすいものにする必要があります。お皿はふちが高く丸みのあるものが、すくいやすくよく使われています。
しかし、手の状態によって浅いお皿のほうがすくいやすいという人もみえるので、使用される方の状態によって選ぶようにしましょう。
もう一つ、食器を選ぶ際に重要なのは、片手でも食べられるようにすべり止めがついているかです。
重量のある食器やすべり止めのついた食器を選ぶか、食器の下にすべり止めシートを引く工夫をしましょう。
その他にも、飲み物を飲むコップも使う人の口の機能や飲み込む力、手の機能などを見て選ぶべきです。
手に麻痺の方の場合は、軽くて取っ手の大きいものが使いやすいのでしょう。
取っ手はにぎるのではなく、差し入れて使用します。
また、内側に傾斜のあるコップならば楽に飲めるのでお勧めですよ。

誤嚥(ごえん)の予防 口のリハビリマッサージ!

2010 年 2 月 4 日 木曜日

食事を始める前には、口をよくゆすいできれいにしてから食事をするようにしましょう。
なぜなら、口の中が汚れているとご飯がおいしくないばかりか、誤嚥によって食べ物や唾液に含まれる細菌が肺に入ってしまい肺炎になってしまうことあるからです。
そしてもう一つ、誤嚥を予防するためのリハビリとして食事の前にぜひやってもらいたいことがあります。
それは食事の前の口腔外のマッサージと口腔内のマッサージです。
まず、口腔外のマッサージは、口の周り指でマッサージし、周囲の筋肉をほぐすことで嚥下がスムーズに行われるようにします。
口角をあげるようにやさしくマッサージしましょう。
そして、口腔内のマッサージとしては「アイスマッサージ」を行います。
アイスマッサージとは、冷やした綿棒を入れ、嚥下反射をうながす方法です。
・綿棒の作り方
①割り箸の先の部分にカット綿を巻きつけます。
②水でぬらしてよくしぼります。
③冷凍庫で凍らせます。
マッサージのやり方としては、のどの手前の上の部分(口蓋弓)や舌の付け根(舌根)、口蓋全体を軽く5~6回こすったり、数秒間あてるようにして刺激するとうまく「ゴックン」できるようになります。
綿棒のかわりにマドラーなどの鉄製の柄の長い棒を使用すれば、氷水ですぐに冷えるうえ、洗えば何度でも使えるのでおススメです。
食事の前にこれらの口腔リハビリマッサージを行い、誤嚥・肺炎予防をしていきましょう。

誤嚥(ごえん)の予防 口の中の掃除

2010 年 2 月 3 日 水曜日

口の中というのは、食べ物が流れ込み、いつも37度前後に保たれているため、細菌にとってとても居心地がよく、仲間を増やすのにはもってこいの場所です。
そのため、お年寄りの方は、誤嚥によって食べ物や唾液に含まれる細菌が肺に入ってしまい誤嚥性肺炎という病気にかかってしまうことがあります。
※誤嚥とは?
通常、食べ物を飲み込むとき脳に信号が伝わり、脳はこの信号を受け取って食べ物が気管に入らないよう気管の入り口をふさぐ指令を出すため、食べ物は食道の方に入りますが、加齢によってこの信号と指令のやり取りがうまく伝わらなくなることで、食べ物や唾液が気管に入ってしまうことを「誤嚥」と呼びます。
お年寄りの肺炎の約半分はこの誤嚥性肺炎といわれています。
肺炎は、日本の死亡原因の第4位であり、高齢者の肺炎による死亡率は20~40%といわれています。
一度かかると、治りにくく、しばしば死に至る怖い病気です。
そのため、まめに口の中をそうじをして誤嚥性肺炎の予防をすることが必要です。
とくに夜間の睡眠中に気がつかないうちに誤嚥が起こることが多いため、就寝前のそうじは大切です。
そうじの仕方
①まず、そうじのときに誤嚥を起こさないようベッドをなるべく起こして上体を起こします。※それがむずかしいかたは、頭を横に向けます。
②誤嚥に注意しながら、少なめの水で口をゆすいでもらいます。
③やわらかい歯ブラシやスポンジブラシ、ガーゼなどを使って歯肉を傷つけないように歯や舌をきれいにみがきます。
※歯磨き粉は使用せず、かわりに薄めたイソジンやお茶でみがいたり、うがいをしましょう。
また、夜間の間は入れ歯をはずすのが基本です。
毎食後や寝る前ははずして、流水でみがいて洗うようにしましょう。
ただし、中には入れ歯をいれたまま寝た方がよい場合があるので、入れ歯を使用されている方は、かかりつけの歯医者さんと相談するようにしてください。

誤嚥(ごえん)の予防 食事の前に!

2010 年 2 月 2 日 火曜日

私たちの喉の奥には、空気が肺に行くための通り道「気管」と、食べ物が胃に行くための通り道「食道」とに分かれています。
通常、食べ物を飲み込むとき脳に信号が伝わり、脳はこの信号を受け取って食べ物が気管に入らないよう気管の入り口をふさぐ指令を出すため、食べ物は食道の方に入ります。
しかし、加齢によってこの信号と指令のやり取りがうまく伝わらなくなることで、食べ物や唾液が気管にはいってしまうことがあります。
これを「誤嚥」と呼びます。
お年寄りの方は、この誤嚥によって誤嚥性肺炎という病気にかかってしまうことがあります。
それは、誤嚥により食べ物や唾液に含まれる細菌が肺に入ってしまうからです。
口の中というのは、食べ物が流れ込み、いつも37度前後に保たれているため、細菌にとってとても居心地がよく、仲間を増やすのにはもってこいの場所です。
そのため、そういった細菌が肺に入らないよう誤嚥を防ぐことが大切です。
今回は誤嚥予防として、食事の前に行う準備運動を紹介しましょう。
1 首の体操
①上を見る ②下を見る ③右を向く ④左を向く 
⑤右耳を右肩につけるように傾ける ⑥左耳を左肩につけるように傾ける
2 口の体操
①口を大きくあける→閉じる ②歯を出して「イー」とする→口をすぼめる 
③頬を膨らます→へこます
3 舌の体操
①舌を「ベー」と出す ②舌を鼻先につけるように出す ③舌を右・左に出す
4 顔の体操
①片目ずつつむってウインクする ②眉を上げ目や口を大きく開く→「ギュッ」とつむる
5 「あ・い・う・え・お」を大きな声で言う
食事の前にこれら顔の体操をやってみてください。
誤嚥・肺炎予防のためにも今日から実践してみましょう。

車椅子の点検

2009 年 12 月 29 日 火曜日

車椅子を使用する前に最低限、次のことはチェックするようにしましょう。
□①「大車輪」
・大車輪を回してみて、ぐらつきがなくスムーズにまわる。
・ゆっくり押して手を離してもまっすぐに走る。
   ・実際に乗ってみて手を離してもまっすぐに走る。
□②「キャスター(小車輪)」
・キャスター(小車輪)を上げたとき、重力のかかる方向にスムーズに回転する。
□③「ブレーキ」
   ・車椅子に手をかけて勢いよく立ち上がっても動かない程度。
□④「バランス」
・4つの車輪が床についていてグラグラしない。
・座ってもきしんだり変形したりしない。
□⑤「アームレスト(肘掛け)」
   ・ゆがみやグラつきがない。
□⑥「フットレスト(足置き)」
   ・ゆがみやグラつきがない。
□⑦「背もたれ」
・ゆがみやグラつきがない。
□⑧「折りたたみ」
   ・折りたたむ操作がスムーズにできる。
□⑨「その他の仕上がりの確認」
これらのことをチェックしてから車椅子を使用するようにしましょう。

車椅子使用の注意

2009 年 12 月 24 日 木曜日

車椅子を使用する際これらのことに注意をしましょう。
① まず、車椅子を上手に使う・乗る上で一番大切なことは「ゆっくり・確実に」ということです。
急いで乗ったり慌てて降りたりすると事故やケガのもとになります。
② 車椅子の乗り降りの際には「必ずブレーキがかかっていること」を確認するようにしてください。
しっかりブレーキがかかっていないと車椅子が固定されず、転倒してケガをする場合があるからです。
③ フットレスト(足を置く板・ステップ)の上に乗って車椅子に乗りこんだり、降りる時などに立ったりすると車椅子ごと転倒したり、フットレストが壊れたりと危険です。
  
フットレストはちゃんと上げてから乗り降りを行うようにしてください。
④ 車椅子の走行中に身を乗り出したり、車椅子に乗った状態で前方の地面に置いてあるものを取るなどの強い前傾姿勢をとる動作を行わないようにしてください。
車椅子が不安定になって転倒する危険があります。
⑤ 荷物の量が多すぎたり、グリップに荷物を吊り下げたりするとバランスを崩しやすくなり危険ですので絶対に避けてください。
⑥ 車椅子の乗り降りは安全な場所で行うようにしましょう。
転倒や思わぬ事故を防ぐためにもこれらのことをしっかりと守って車椅子を使用するようにしましょう。

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