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‘病名’ カテゴリーのアーカイブ

くも膜下出血 リハビリ

2014 年 11 月 21 日 金曜日

くも膜下出血とは?

くも膜下出血とは、何らかの原因で起こった出血がくも膜下腔に広がり、激しい頭痛などを引き起こすものをいいます。
原因の90%以上が脳動脈瘤破裂によるものです。脳動脈瘤とは、動脈分岐部に嚢状に膨らんだものをいいます。
脳動脈瘤以外では脳動静脈奇形、高血圧性脳内血腫、もやもや病などでも脳内血腫や脳室内出血に伴って生じますが、単独で重症化することはあまりありません。

症状

突然の激しい頭痛や嘔吐、意識障害で発症することが多い疾患です。
突然起こる頭痛は、今までに経験したことのない激しい痛み、バットで頭を殴られたような痛みと表現されることがよくあります。

しかし、疲れて肩が凝って頭が重い感じがするといった程度の軽い頭痛や吐気など軽い症状の場合もあるのです。。
約半数に意識障害が認められますが、通常、局所神経症候(片麻痺など)は示しません。ただし、脳内血腫を合併した場合は、局所神経症候を伴うことがあります。

またくも膜下出血を発症した後、脳梗塞を併発することもあり、梗塞した部位に応じた麻痺や失語などの症状が出てくることもあります。

後遺症

くも膜下出血によって脳の障害を受けた部位によって症状は変わっていきます。これらの後遺症は、脳出血・くも膜下出血・脳梗塞を発症した場合と共通していることが多くあります。

リハビリ

130123_1102~02-thumb-250x444脳卒中後、早期にリハビリテーション治療を始めることでよい成果をあげることができます。リハビリテーションの内容として、関節拘縮の予防のための体位変換・マッサージ、寝返り動作訓練、他動的関節可動域訓練、床上移動訓練、立ち上がりと歩行訓練、鍼灸治療などをADL(※ADLとは、日常生活動作の略で、起居、移動、食事、更衣、整容、トイレの各動作およびコミュニケーションから成る日常生活に最小限必要と考えられる動作のこと)の向上を目的に行います。
早期からのリハビリテーションの介入が回復を促進することが科学的に証明されています。

脳出血 リハビリ

2014 年 11 月 20 日 木曜日

脳出血とは?

脳出血とは、脳内の血管が何らかの原因で破れ、脳内や脳周囲に出血した状態をいいます。
脳卒中の一種で、頭蓋内の出血を総称してそう呼ばれおり、または脳溢血とも呼ばれています。
出血には、被殻出血、視床出血、皮質化出血、橋出血、小脳出血があります。

原因

原因の多くは高血圧です。高血圧によりしだいに血管の柔軟性が失われ、動脈硬化が進むことで血管壁がもろくなり破れやすくなるからです。そのほか、脳動脈瘤、脳動静脈奇形の破綻、腫瘍内出血、脳の外傷などの原因があります。

症状

出血部位や血腫の大きさにより症状は異なりますが、一般的に感覚障害、意識障害運動麻痺、頭痛、嘔吐などの症状が現れます。出血部位により、半身の痛み、めまい、歩行障害、同名性半盲、四肢麻痺失語症、呼吸異常などが現れます。

リハビリ

脳出血を発症すると、出血部位に応じて四肢の麻痺などの様々な症状が出てきます。
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発症後間もない急性期には、生命の危機があることや治療上の必要から安静を要することが多く、長期間ベッドに寝たままとなる場合もあります。そのまま長期安静にしているだけでは、廃用症候群を招くことになります。

廃用症候群を発症すると、脳出血による症状に対するリハビリの前に廃用症候群を改善させることから始まります。
廃用症候群の改善に時間がかかり、脳出血による症状のリハビリが遅れ、リハビリの効果が低下してしまう場合が多くあります。。

そのため、急性期治療中でも廃用症候群の予防のためにリハビリを開始することが必要となります。

この段階で行われるリハビリは、一定時間ごとに体位変換をすることや麻痺や拘縮している手足の関節を動かすことがメインとなります。

脳卒中後に早期のリハビリ治療をすることで症状の改善によい成果をあげることができます。

関節拘縮の予防、床ずれ予防、沈下性肺炎の予防のための体位変換、他動的関節可動域訓練、寝返り動作訓練、床上移動訓練、移動・移乗動作訓練、立ち上がりと歩行訓練、応用歩行訓練などADL(※ADLとは、日常生活動作の略で、起居、移動、食事、更衣、整容、トイレの各動作およびコミュニケーションから成る日常生活に最小限必要と考えられる動作のこと)の向上を目的にリハビリを行います。

訪問マッサージは、このような症状の改善のために筋肉のマッサージだけでなく、拘縮した関節に対する関節可動域訓練、委縮してしまった筋肉に対する筋力強化訓練などをおこない、日常生活動作の向上に効果的です。

予防

脳出血の原因は高血圧がある方に多く発症しやすくなります。またお酒をたくさん飲む方にも多く発症します。
脳血管の奇形が原因で血管が破れやすくなっている場合もあります。

そのため、健康診断により高血圧などの生活習慣病を早期に発見し治療を始めること、お酒を飲み過ぎないこと、脳ドックなどで動脈硬化がないかなど脳血管の状態を把握し、早期から動脈硬化などに対する治療を始めることで脳出血の発症を防ぐことができます。

関節リウマチ リハビリ

2014 年 11 月 18 日 火曜日

関節リウマチとは?

関節リウマチとは、関節を主に病変とし、全身の支持組織を多発性におかす慢性の炎症性疾患のことをいいます。 進行すると、関節の破壊や変形が起こります。 女性に多く、20~50代に好発します。

原因

リウマチは「自己免疫疾患」といわれ、かかりやすい体質の人が何らかの原因によってリウマチを発症すると考えられています。 詳しい原因は不明ですが、細菌やウイルスの感染、過労やストレス、喫煙、出産や怪我などをきっかけに発症することがあるとされています。

症状

リウマチには症状が良く出る活動期とそうでない時期があります。活動期には全身に症状が出やすくなります。 微熱、体重減少、貧血、リンパ節の腫れなどのほか、目や口が乾く、息切れ、だるさ、疲れを感じることもあります。 1 関節症状・・・多発性・対称性に関節に炎症が生じます。初期症状には朝に関節がこわばるのが特徴で、進行すると関節痛、腫脹が起こり、さらに関節の破壊、変形、強直へと進行します。症状が悪化するとこわばりなどの時間が長くなります。 2 関節外症状・・皮下結節、肺線維症、間質性肺炎、胸膜炎、強膜炎、血管炎、虹彩毛様体炎、心膜炎、心筋炎など、多彩な症状が起こります。 3 合併症・・・・腎障害、心障害などが起こることがあります。

リハビリ

リハビリはADL(※ADLとは、日常生活動作の略で、起居、移動、食事、更衣、整容、トイレの各動作およびコミュニケーションから成る日常生活に最小限必要と考えられる動作のこと)の向上と変形の予防を目的に行います。 AT175_L 内容として温熱療法、関節可動域訓練、筋力維持と強化訓練を行います。 リウマチのリハビリで効果があるとされている「リウマチ体操」は運動療法の基本で、理学療法とあわせて、毎日行うことが大切です。 運動には、ストレスを解消し免疫力を高め、関節が拘縮するのを予防する効果があります。 無理のない範囲でからだを動かすことが大切です。 早期からのリハビリテーションの介入が回復を促進することが科学的に証明されています。 訪問マッサージでは、リウマチに対する運動療法もおこなっています。 関節リウマチのつらい症状でお困りの方、一度お気軽にご相談ください。

毎日のお食事が楽しくなりました!

2014 年 10 月 15 日 水曜日

こんにちは。コーディネーターの片田です。
今回はギラン・バレー症候群の利用者様の施術に同行しました。
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既存の患者様からのご紹介を経て、最近訪問マッサージを始められた利用者様です。
病院にてリハビリも頑張っていらっしゃいます。

「手足がなかなか思うようには動きません。」
「腰が痛いんです。この腰痛なんとかなりませんか?」

とのことでした。手指も少し拘縮気味です。腰はやや円背ぎみ(猫背)。

車いすでの生活が長いため、腰部の筋肉は緊張してカチカチになっています。

手も動かしにくいし、腰の痛みもあるので、お食事もとても細くなってしまっていたということをご家族さんからも伺っておりました。

腰痛になりやすい人とは?

①腰椎の前彎(腰のそり)が強くなっている人。
②腹筋と背筋の筋力が低下している人。
③背筋や下肢(足)の筋肉の柔軟性が低下して体が硬い人。
④腰を伸ばす筋肉の筋力が低下し、腰曲り傾向にある人。いわゆる猫背になっている人ですね。

施術とメニュー

今回の利用者様には、腰痛になりやすい人の②~③までが当てはまりますね。

体幹・四肢マッサージを両側臥位と仰臥位にておこないます。

ここで腰部のリハビリとして、お尻上げの運動や、骨盤を動かすようなリハビリを行います。

この単純そうな動きのリハビリがいいみたいです。実際、痛みがだいぶ楽になったんだそうです。

もちろん、動かしてはいけない関節を先生がしっかりと保持しながら、関節運動をおこなってもらっていました。あとで、先生にやり方を聞いて私も試してみたいと思います。

仰臥位で下肢のROM訓練とストレッチをおこないます。

座位では立ち上がりができるように、筋力トレーニングをおこなっています。
いつもハキハキと多少の辛さも、少しでも改善していきたい!という強い意志が、とても伝わりました。
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今では外食も積極的に行くようになり、「自分専用のお箸で楽しんで食べれるようになりました。」「おいしく食べれる様になったよ!とお喜びの声をいただきました。

自分で食事をとるということも、リハビリにはとても大切なことなんだと痛感しました。

この利用者さんも、食事がとれるようになったことで、だいぶ全身状態がよくなったそうです。
もっと楽しくお食事ができるように一緒にがんばっていきましょう!
わたし達が全力でサポートいたします!
※写真はイメージです。

骨粗鬆症が腰痛の原因に!

高齢者は加齢に伴い、筋肉や骨が弱り、体を支える力が衰えることで腰痛を発症します。
高齢者の腰痛は改善しにくいと言われ、寝たきりに発展するケースも少なくありません。

高齢者が腰痛になる原因として、様々な疾患がありますが、なかでも骨粗鬆症が多くみられます。
特に女性の場合は、ホルモンバランスの変化により男性より多くの方が骨粗鬆症を発症されています。
骨粗鬆症は、現在では女性だけでなく男性にも発症率が高まってきているので、女性だけでなく男性も骨粗鬆症の予防に気を付けなければなりませんね。

温めることで腰痛が緩和する?

寝たきりなどによる慢性的な腰痛では、腰を温めることで痛みが緩和されることが多くあります。
脊柱(背骨)の周りには神経や血管などが多く通ります。
温湿布などで温めることで血行を促進し、筋肉の緊張を和らげるのです。

腰痛は冷えるとさらに痛みが強くなることが多くあります。腰痛が気になるときは特に冷やさないように注意してください。腹巻などを使用しても効果的です。

自宅で簡単!温湿布の作り方!

①濡らしたタオルを絞り、喫茶店で出てくるおしぼりのようにくるくると丸めます。
②電子レンジに入れ、1分ほど温めます。
※温度はお好みで調節してください。加熱が終わった直後は熱くなっているのでやけどに十分注意してください。
③加熱後、電子レンジから取り出し、乾いたタオルでくるみます。
④腰の上に乗せて、腰を温めます。
※冷めてきたら再度温めなおすとよいでしょう!
※温湿布の上からバスタオルなどを乗せると冷めにくく、効果が持続します。

廃用症候群 リハビリ

2014 年 9 月 5 日 金曜日

廃用症候群のリハビリ

廃用症候群とは?

AT171_L廃用症候群とは、長期の安静(寝たきり)による二次的障害のことで、多彩な症状を呈するものをいいます。生活不活発病という呼び方もされます。健常人でも使わない筋肉は萎縮し、関節は拘縮します。安静などで筋肉を全く使わないでいると筋力は1日に3~5%ずつ低下していきます。そのため、廃用症候群になり全身の機能が低下していきます。

結果、ますます身体を動かさなくなり、どんどん症状が悪化するといる悪循環に陥ります。

安静(寝たきり)によって起こった筋力低下・体力低下は進行は早いのに対し、回復させるにはその何倍もの長い時間を要します。臨床患者には程度の差はありますが、必ず起こるといってもおかしくない疾患です。

症状

症状としては骨格筋の萎縮、関節拘縮、骨吸収が骨形成を上まわるために起こる骨粗鬆症、褥瘡(皮膚の持続的圧迫による栄養障害)、循環障害による起立性低血圧・静脈血栓症・沈下性肺炎、尿路結石、失禁・頻尿・便秘などの括約筋障害、心理的荒廃などがあります。

褥瘡とは?

褥瘡とは簡単に言うと「床ズレ」のことです。
寝たきりにより皮膚が長時間圧迫されると、圧迫されている皮膚の血流が途絶えてしまいます。一定時間血流などが途絶えてしまうと細胞や組織が壊死してしまい、炎症反応が起きてしまいます。

褥瘡の好発部位

褥瘡の好発部位として、骨が出っ張っていて、寝ているときに当たりやすい部位があげられます。
主に、仙骨部・大転子・尾骨・肩・肘・踵があります。

褥瘡の予防法

まずは2時間以上続けて同じ部位の皮膚が圧迫されないように体位変換をします。頻回に体位変換をすることが重要なのです。
また、マッサージやリハビリによって血液の循環を良くし、皮膚のケアもしなければいけません。

ただし、皮膚に発赤などが出てしまっているときにはマッサージはしてはいけません。皮膚表面では発赤程度でもその下ではもっと損傷がひどい場合もあるので、マッサージをしてしまうとその損傷を悪化させる可能性があります。

リハビリ

廃用症候群に対してのリハビリテーションとしては、寝返り、座位、関節可動域訓練、ADL訓練(※ADLとは、日常生活動作の略で、起居、移動、食事、更衣、整容、トイレの各動作およびコミュニケーションから成る日常生活に最小限必要と考えられる動作のこと)、移動・移乗動作訓練、起立・歩行訓練などを行います。
早期からのリハビリテーションの介入が回復を促進することが科学的に証明されています。

パーキンソン病 リハビリ

2014 年 8 月 1 日 金曜日

パーキンソン病のリハビリ

★パーキンソン病とは

パーキンソン病とは、中高年期に発症し、手足の震えや体のこわばりを特徴とする神経変性疾患です。緩徐に進行します。

黒質緻密層の変性が起こると基底核の運動統御機構の破綻を生じて振戦、筋固縮、寡動・無動、姿勢反射障害を呈するパーキンソニズムと呼ばれる特有の運動障害を発症します。

症状

初発症状は一側性の手足のふるえ、歩行時の足の引きずりなどがあります。

症状はゆっくりと進行し、通常、左右一側の振戦、筋固縮、動作緩慢で始まり、「小刻み歩行」や前傾姿勢など両側性障害に移行します。

安静時の振戦は規則的なふるえで、随意運動により減弱消失します。姿勢反射障害は歩き出すと途中から小走りになったり、軽く押されるとその方向へ突進したりする「突進歩行」もみられます。

「小刻み歩行」「前傾姿勢」をみせます。また動作の開始に時間がかかり、開始してもゆっくりでしか動作ができない現象が起こります(無動)。

歩行時の自然な腕振りがなく,上半身とともに固まって見える「腕振り減少」もみられます。

他にも仮面様顔貌や脂顔、流涎、多汗、便秘、四肢の循環障害による冷えなどの自律神経症状や抑うつ、不眠などの精神症状を伴うこともあります。

★リハビリ

リハビリは運動療法を中心に行います。内容として歩行訓練、姿勢の矯正、方向転換の訓練、症状緩和を目的としたマッサージなどを行います。

特に下半身の運動を中心に行います。パーキンソン病が進むと足の動きが悪くなり転びやすくなります。ちょっとした段差につまづき転倒し骨折してしまい、寝たきりになってしまうという方も少なくありません。

そこで、布団や机、壁などを利用して硬くなりやすい筋肉や関節を動かすようにしましょう。

例えば・・・

★布団の上で仰向きになり、自転車を漕ぐように足を動かしたり、両膝を曲げて左右に捻ります。

★立位が取れる場合は、壁に手をつきふくらはぎや太ももの裏の筋肉を伸ばします。または、自分の腰程度の高さの机や台に手をつき、立ったりしゃがんだりして屈伸運動をします。

★歩行ができる場合には、手足を大きく前後に振り、「1,2.1,2」などの号令をかけながら足踏みします。

立位をとる場合には、突然ふらついたりして転倒する恐れがあります。必ずご家族などの介助がある際に行ってください。

リハビリは症状を緩和し、ADL(※ADLとは、日常生活動作の略で、起居、移動、食事、更衣、整容、トイレの各動作およびコミュニケーションから成る日常生活に最小限必要と考えられる動作のこと)を可能な限り良好に維持するために行います。

★ 訪問マッサージひまわりで行える事!

パーキンソン病の患者さんに対してのマッサージ施術は、かたくなった筋肉をほぐしたり、現在困っている動作について、出来る限り残存している機能を使える様にリハビリを行っています。

一人一人症状が違うので、その方に合った施術をおこないます。

希望される場合は鍼灸施術もおこなうことができます。リハビリ

 

ジストニア リハビリ

2010 年 6 月 16 日 水曜日

脳の神経がなんらかの原因でうまく作用しなくておこる筋肉が思い通りうごかせなくなる症状をジストニアといいます。
原因が未解明であり、個々の症状の違いも大きいため、治療法がなかなか見つからない。
この症状に脚光があたっているのが、鍼灸治療。リハビリの一環として行われています。
5ミリほど皮下にさして、10分間程度おくという方法が多くつかわれます。
ある実験では患者32人(男性17人、女性15人、平均年齢40・8歳)を対象にしたものでも、副作用無く、自覚的症状の改善が見られたとされています。
ひまわりでも、このような症状に対しては、リハビリと鍼灸を併用する施術。マッサージとリハビリを併用した施術を行っています。

多系統萎縮症(MSA) リハビリ

2009 年 12 月 10 日 木曜日

リハビリ
多系統萎縮症(MSA)
★多系統萎縮症とは
多系統萎縮症とは、オリーブ橋小脳萎縮症、線条体黒質変性症、シャイドレーガー症候群という3つの病名を総称したものをいいます。これらの病気は前景に立つ症状がことなるため、以前は、小脳・自律神経・錐体外路と障害部位によって別々の診断名がついていました。現在は、脳の病理変化が共通していることから、まとめて多系統萎縮症と呼ばれています。原因は不明で、特異的な治療法も確立されていないため、対症療法が行われます。
★症状
障害部位によって小脳症状、自律神経症状、錐体外路症状が現れます。
小脳症状としては、運動失調、失調性歩行(歩行障害)、言語障害などがあり、自律神経症状としては、起立性低血圧、排尿障害、便秘、インポテンツなどがあります。
錐体外路症状としては、パーキンソニズム(振戦、筋固縮、寡動・無動、姿勢反射障害を呈する特有の運動障害)、深部腱反射亢進、バビンスキー反射(足底に見られる正常時には現れない病的反射のこと)出現などがあります。
★リハビリ
多系統萎縮症に対してのリハビリテーションは重要です。運動失調や歩行障害に対しては歩行訓練、運動療法を行います。筋固縮に対してのマッサージ、鍼灸治療、筋力低下・転倒・けが予防に対して筋肉トレーニングなどで手足の筋肉を鍛えます。多系統萎縮症に対してのリハビリテーションは進行を抑えることを目的に行います。

進行性核上性麻痺 リハビリ

2009 年 12 月 9 日 水曜日

リハビリ
進行性核上性麻痺
★進行性核上性麻痺とは
進行性核上性麻痺とは、中年以降に発症し、核上性眼球運動障害(眼の動きが制限されること)とパーキンソニズム(振戦、筋固縮、寡動・無動、姿勢反射障害を呈する特有の運動障害のこと)を特徴とする進行性の神経変性疾患のことをいいます。男性に多く、発症年齢は50~60歳代です。
★症状
進行性核上性麻痺の初発症状は、歩行障害が最も多く、認知症(痴呆)、核上性眼球運動障害(下方の注視障害)が認められます。また、頸部の伸展傾向を伴う体幹の筋固縮、構音障害や嚥下障害なども認められます。立っていると後方に転倒する傾向があります。症状が進行すると動作が緩慢になり、筋・関節が固くなって最終的に寝たきりになります。寝たきりとなると、沈下性肺炎で死亡することもあります。
★リハビリ
進行性核上性麻痺に対してリハビリテーションは必要です。リハビリは運動療法を中心に行います。歩行障害や運動障害に対して歩行訓練、姿勢の矯正、方向転換の訓練を行い、症状緩和、手足の拘縮の予防を目的としたマッサージ・鍼灸治療などを行います。リハビリは症状を緩和し、ADL(※ADLとは、日常生活動作の略で、起居、移動、食事、更衣、整容、トイレの各動作およびコミュニケーションから成る日常生活に最小限必要と考えられる動作のこと)を可能な限り良好に維持するために行います。
早期からのリハビリテーションの介入が回復を促進することが科学的に証明されています。

ウィルソン病 リハビリ

2009 年 12 月 9 日 水曜日

リハビリ
ウィルソン病
★ウィルソン病とは
ウィルソン病とは、銅の代謝異常によって起こる先天性の疾患のことをいい、基底核を中心とする特異な神経症状と肝硬変を伴う病気です。銅の膜輸送を担うたんぱくの先天的異常によって、体内の各組織で銅が異常に蓄積し、組織が破壊されます。最も影響を受けるのは肝臓で、肝細胞の壊死と線維化を生じ、大脳基底核への蓄積により特異な神経症状を呈します。すべての年齢で発症はみられますが、特に10~20歳と50~60歳に発症する傾向が高いです。
★症状
ウィルソン病の症状としては、70%が神経症状を初発とします。構音障害、振戦、筋緊張亢進、運動失調などの錐体外路徴候、学力低下、感情の不安定、うつ状態、無気力、性格の変化などの精神症状などをきたします。また、腹痛、下痢、黄疸、肝臓・脾臓の腫大などの腹部症状、銅の沈着によって角膜周辺部にカイザーフライシャー角膜輪といわれる緑色の色素沈着を認めます。
★リハビリ
ウィルソン病に対するリハビリテーションは大切です。早期に治療・リハビリを開始することで予後は良好で、日常生活も社会生活も問題なく過ごすことが可能になります。運動失調・歩行障害に対して運動療法や歩行訓練、筋肉の緊張や筋萎縮の緩和を目的としたマッサージや鍼灸治療を行います。
早期からのリハビリテーションの介入が回復を促進することが科学的に証明されています。

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