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お役立ち情報一覧

脳梗塞後遺症・パーキンソン病の利用者様の施術

脳梗塞後遺症やパーキンソン病、変形性関節症などにより歩行困難のため、ベッドや車椅子での生活が中心という方も少なくないのではないでしょうか? しかし、そのような動く機会が少ない生活では、徐々に筋肉のこわばりや緊張、筋力低下、関節の拘縮、全身の血行が悪くなり浮腫(むくみ)や冷えなどの症状がでてきます。 脳梗塞を発症された方の中には、一過性脳虚血発作の症状の一つで手の震えや違和感を感じることがあるので、パーキンソン病に似ているのではと思われる方も多いようです。 実際にはパーキンソン症候群を発症している場合が多いようです。

パーキンソン症候群

・パーキンソン病は発症の原因がはっきりとはわかっていませんが、パーキンソン症候群は脳梗塞などの脳血管障害・薬の副作用・一酸化炭素中毒の後遺症として発症することが多くあります。 ・パーキンソン病の4大徴候(震戦・筋固縮・無動・姿勢反射障害)のうち、2つ以上の症状があるものをいいます。 ・歩幅が小さく歩き出しが出にくいなどの特徴がパーキンソン病と似ていますが、脚が開き気味になる。 ・パーキンソン病患者によくみられる、顔の表情がなくなるような後遺症はほとんど見られません。 なにもしなければ症状が進行して、いい状態から徐々に遠のいてしまいますが、それを予防・改善する方法があります。 その一つが「リハビリ・マッサージ」なのです。 訪問マッサージひまわりでは、施術内容としてマッサージはもちろん、関節可動域訓練、筋力強化訓練、歩行訓練も行っております。

パーキンソン病の歩行の特徴

パーキンソン病を発症された方は、歩行困難となる方が多くみえます。 また多くの場合、歩幅が小さくなり、前に出した片方の足の踵が、反対の足のつま先より後ろにあるといった特徴があります。(小股歩行) 一度歩き出すと止まれなくなる突進歩行もみられます。まれに後方に突進してしまうこともあるようです。 さらに、歩行時には手の振りが消失することもあります。 小股歩行とこの手の振りが消失することが合わさるとさらに歩行困難を悪化させてしまいます。

利用者様の施術の様子

写真は脳梗塞後遺症の利用者様のマッサージ風景です。 くまざうで.JPG マッサージは利用者様の楽な体位にて、全身、また患部中心と状態に合わせて行います。 くまざあし.JPG この利用者様には「ひまわりのマッサージを受けるようになってから体が楽になったよ、ありがとう」とお喜びの声をいただきました。 訪問マッサージひまわりは、利用者様一人一人のお体の状態が少しでもいい方向へ向かうよう、笑顔になっていただけるよう、喜んでいただけるよう施術させていただいております。 マッサージの無料体験、お試しは随時受け付けております。一度、お気軽にご相談ください(^^)

毎日のお食事が楽しくなりました!

こんにちは。コーディネーターの片田です。
今回はギラン・バレー症候群の利用者様の施術に同行しました。
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既存の患者様からのご紹介を経て、最近訪問マッサージを始められた利用者様です。
病院にてリハビリも頑張っていらっしゃいます。

「手足がなかなか思うようには動きません。」
「腰が痛いんです。この腰痛なんとかなりませんか?」

とのことでした。手指も少し拘縮気味です。腰はやや円背ぎみ(猫背)。

車いすでの生活が長いため、腰部の筋肉は緊張してカチカチになっています。

手も動かしにくいし、腰の痛みもあるので、お食事もとても細くなってしまっていたということをご家族さんからも伺っておりました。

腰痛になりやすい人とは?

①腰椎の前彎(腰のそり)が強くなっている人。
②腹筋と背筋の筋力が低下している人。
③背筋や下肢(足)の筋肉の柔軟性が低下して体が硬い人。
④腰を伸ばす筋肉の筋力が低下し、腰曲り傾向にある人。いわゆる猫背になっている人ですね。

施術とメニュー

今回の利用者様には、腰痛になりやすい人の②~③までが当てはまりますね。

体幹・四肢マッサージを両側臥位と仰臥位にておこないます。

ここで腰部のリハビリとして、お尻上げの運動や、骨盤を動かすようなリハビリを行います。

この単純そうな動きのリハビリがいいみたいです。実際、痛みがだいぶ楽になったんだそうです。

もちろん、動かしてはいけない関節を先生がしっかりと保持しながら、関節運動をおこなってもらっていました。あとで、先生にやり方を聞いて私も試してみたいと思います。

仰臥位で下肢のROM訓練とストレッチをおこないます。

座位では立ち上がりができるように、筋力トレーニングをおこなっています。
いつもハキハキと多少の辛さも、少しでも改善していきたい!という強い意志が、とても伝わりました。
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今では外食も積極的に行くようになり、「自分専用のお箸で楽しんで食べれるようになりました。」「おいしく食べれる様になったよ!とお喜びの声をいただきました。

自分で食事をとるということも、リハビリにはとても大切なことなんだと痛感しました。

この利用者さんも、食事がとれるようになったことで、だいぶ全身状態がよくなったそうです。
もっと楽しくお食事ができるように一緒にがんばっていきましょう!
わたし達が全力でサポートいたします!
※写真はイメージです。

骨粗鬆症が腰痛の原因に!

高齢者は加齢に伴い、筋肉や骨が弱り、体を支える力が衰えることで腰痛を発症します。
高齢者の腰痛は改善しにくいと言われ、寝たきりに発展するケースも少なくありません。

高齢者が腰痛になる原因として、様々な疾患がありますが、なかでも骨粗鬆症が多くみられます。
特に女性の場合は、ホルモンバランスの変化により男性より多くの方が骨粗鬆症を発症されています。
骨粗鬆症は、現在では女性だけでなく男性にも発症率が高まってきているので、女性だけでなく男性も骨粗鬆症の予防に気を付けなければなりませんね。

温めることで腰痛が緩和する?

寝たきりなどによる慢性的な腰痛では、腰を温めることで痛みが緩和されることが多くあります。
脊柱(背骨)の周りには神経や血管などが多く通ります。
温湿布などで温めることで血行を促進し、筋肉の緊張を和らげるのです。

腰痛は冷えるとさらに痛みが強くなることが多くあります。腰痛が気になるときは特に冷やさないように注意してください。腹巻などを使用しても効果的です。

自宅で簡単!温湿布の作り方!

①濡らしたタオルを絞り、喫茶店で出てくるおしぼりのようにくるくると丸めます。
②電子レンジに入れ、1分ほど温めます。
※温度はお好みで調節してください。加熱が終わった直後は熱くなっているのでやけどに十分注意してください。
③加熱後、電子レンジから取り出し、乾いたタオルでくるみます。
④腰の上に乗せて、腰を温めます。
※冷めてきたら再度温めなおすとよいでしょう!
※温湿布の上からバスタオルなどを乗せると冷めにくく、効果が持続します。

自分でできるリハビリの方法

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リハビリは、体の機能維持や回復のためにも大切です。
自力でリハビリができる方に関しては、少しでも取り組むようにするといいでしょう。

今回は、自力で行える「指」のリハビリ方法を紹介したいと思います。

指が自由に使えないことで、ボタンがかえない・物が握れないなど様々な障害が出てきてしまいます。

このような障害により、何をするにもやる気が出ず、リハビリだけでなく日常生活にも意欲が低下してしまう方も多くみえます。

楽しい毎日を過ごすために、まずは根気強くリハビリを頑張ってしましょう!

指の間開くリハビリ方法

① 麻痺側の手(指全体を包むように)と指の間に、健側の手の親指を差し込みます。
② 差し込んだ親指とその他4指で、麻痺側の親指以外の指を握り、ゆっくりと開いていきます。
無理をしても筋肉や関節を痛めてしまいますので、できるところまでで十分です。

指の間を広げるリハビリ方法

① 麻痺側の手(指全体を包むように)と指の間に、健側の手の4指を差し込みます。
② 差し込んだ4指で麻痺側の指と手の平の間を開いていきます。
③ 麻痺側の手と指が開いてきたら、健側の4指を麻痺側の4指の間にそれぞれ入れ、指を組みます。
※ 麻痺側の親指が一番上にくるように組みましょう。

ポイント

短い時間で毎日続けていくことが有効です。
長い時間リハビリをしても、いきなり可動域が広がったり、動きがよくなったりはしません。
リハビリは、本人さんが痛がらない範囲で、ゆっくりと、そして毎日行っていきましょう。
特にお風呂の後などは、筋肉が緩んでいますので、スムーズにリハビリができますのでおすすめですよ。

自力で行える「椅子やベッドを利用した指を開く」リハビリ方法

軽度の障害、拘縮の方では、自力だけでなく周囲のものをリハビリに利用するとよいでしょう。

椅子を利用する
① 麻痺側の手の平を椅子に押しつけ、反対の手を上から重ねます。
② 腰を上げ、体重を前(手の平)にかけます。

ベッドを利用する
① 麻痺側の肘を反対の手で押さえ、麻痺側の手の平をベッドに逆向きに押しつける
② 麻痺側の手の平に体重をかけます。

ポイント

勢いをつけて体重をかけたりしないでください。筋肉や関節を痛める可能性があります。
ゆっくりと行いましょう。手首やひじの関節を伸ばす効果もありますので、毎日少しずつ取り組んでいきましょう。

変形性膝関節症のリハビリ方法とは!?

高齢者の方が悩む膝の痛みの多くは、「変形性膝関節症」と言われています。

この変形性膝関節症に対しては、膝にかかる負担を減らすことが重要になります。
そして、リハビリをしていくことも必要です。

リハビリとして、膝や腰、股関節の周りの筋肉を鍛えることが大切です。
なぜなら、歩行の際などにふらつきがあると、膝への負担が増してしまうからです。
このふらつきを防ぐためにも筋トレをしていきましょう。

ここで、リハビリの方法を紹介します。
(リハビリを行う前に一度、専門のリハビリスタッフや主治医の先生と相談しましょう。)

リハビリの方法

①床に上向きで寝ます。
②両膝を曲げ、膝を立てます。
③片一方の脚の膝から先を伸ばし3~5秒止めます。
できたら反対側も行います。
左右それぞれ10回を目安に行ってください。
※ 重りを足首につけることでより強度の高いリハビリになります。症状・状態に合わせて使いましょう。重りの目安は500g~2㎏です。

このリハビリによって、太もも(大腿部)を鍛えることができます。
※痛みがでるようであれば、ただちに中止してください。

変形性膝関節症は、膝の関節の酷使(使い過ぎ)や老化によって関節の組織が壊れてしまうことによって起こります。
この変形性膝関節症に対しては、膝にかかる負担を軽くすることが大切です。

負担を減らす方法

① 正座をしない
② 和式トイレから洋式トイレにする
③ 体重を減らす
④ 膝や腰周りの筋肉を鍛える
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また、膝に痛みがでるような動作は控えましょう。

膝の負担を軽くする方法にはいくつかあります。

例えば、「立ち上がりの動作の工夫」です。

椅子に座っている状態から立ち上がるときに、その場で立ち上がろうとすると膝にはかなりの負担がかかっています。

膝の負担を減らすには、お辞儀をしながら立ち上がるようにしましょう。

前に体重を移動させることで、お尻を浮かしてから立ち上がる方法になります。

この立ち上がりの方法に変えただけでも、痛みが楽になった方もみえるようです。

日常生活の中での動作を工夫して行くことが大切なんですよ!

脳梗塞後遺症のリハビリ方法!

脳梗塞や脳出血などの後遺症として片麻痺(片側の手足の麻痺)があります。
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麻痺側の筋肉や関節を動かせない・動かしにくいからとそのままにしてはいませんか?
動かさない筋肉や関節は、どんどん衰え機能を失っていきます。

今は動かせる状態にあっても、なにもしなければいつかは本当に動かせなくなってしまうのです。

写真は、片麻痺の利用者様の手に対し筋肉の緊張を和らげるマッサージと拘縮予防の関節可動域訓練を行なっているところです。

リハビリ・マッサージを定期的にお受けいただいており、始めたころよりも筋緊張の緩和、関節拘縮の改善がみられます。

そのほかの利用者様の声

★つかまり立ちはできるが転倒が多かった利用者様。
「少しずつですが立ち上がってから静止している時間が長くなってきました。」

★股関節の硬縮がみられ、端座位が長時間できず、おむつ交換も疼痛を伴い困難な利用者様。
ご家族様の声:「少しずつではありますが、座れる時間が長くなってきました。」
ご本人様の声:「おむつ交換してもらうときの痛みが楽になった!」

★自分の思うように動けない為、寝たきりの時間が多かった利用者様
「立ち上がることが楽になったからか、起き上がることが多くなりました。」

など、利用者様ご自身やご家族からも多数のお喜びの声もいただいております。

今は何もしていなくても、ほんの少しのリハビリ、運動、マッサージを始めることで、この写真の方のように今よりももっと良い状態へ変化させることができるかもしれません。

脳梗塞とは

脳梗塞とは、脳を栄養する動脈に血栓(血の塊)、凝固塊、脂肪塊、石灰片、腫瘍塊などが詰まって動脈の閉塞、または狭窄が起こり、脳組織に酸素、栄養が不足することで脳が壊死する病気のことをいいます。脳梗塞には脳血栓と脳塞栓の2通りがあります。脳血栓は脳に動脈硬化などの変化が起こり、その基盤の上に血栓が形成されるものをいい、脳塞栓は脳に至る前の他の場所から血管を閉塞する物質が血液の流れに乗って運ばれ、脳の血管をつめてしまうものをいいます。

脳梗塞はラクナ梗塞、アテローム血栓性脳梗塞、心原生塞栓症の3タイプに分類されます。
ラクナ梗塞は、高血圧の人に多く、脳の細い血管に詰まるタイプです。

アテローム血栓性脳梗塞は、生活習慣病(糖尿病、高血圧、高脂血症)による動脈硬化で脳の太い動脈・頚動脈が詰まるタイプです。

心原生塞栓症は、心房細動、急性心筋梗塞、心臓弁膜症により心臓内にできた血栓が脳血管を塞いだ時に突然の発作として起こるタイプです。

症状

症状としては、意識障害、片麻痺、片側の手足や顔面の感覚障害、失語、言語障害などがあります。他にも健忘症、同名性半盲、複視、ふらつき、嚥下障害、しびれ、めまいなどがあります。また、緩徐に進行して認知症などの症状をきたすこともあります。

リハビリ

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脳梗塞後、訪問マッサージなどのリハビリテーション治療でよい成果をあげることができます。関節拘縮の予防、床ずれ予防、沈下性肺炎の予防のための体位変換、他動的関節可動域訓練(施術者が利用者様の関節を動かす訓練)、寝返り動作訓練、床上移動訓練、移動・移乗動作訓練、立ち上がりと歩行訓練、応用歩行訓練などADL(※ADLとは、日常生活動作の略で、起居、移動、食事、更衣、整容、トイレの各動作およびコミュニケーションから成る日常生活に最小限必要と考えられる動作のこと)の向上を目的にリハビリテーションを行います。

早期からのリハビリテーションの介入が回復を促進することが科学的に証明されています。

リハビリは一人の力でおこなうものではありません。

リハビリとは、利用者様ご自身の思いや自分自身に対する尊厳があってから成り立つものです。単に体の機能の回復を目的とした運動ではないのです。そして、リハビリによる体の機能の回復には時間がかかります。

自分が脳梗塞になってしまった現実や再発の恐怖、後遺症からの回復を目指している中で、自分の意志に反するようなリハビリなどをおこなうと「強要されている」と感じてしまい、リハビリに対する意欲が減退してしまい、その効果も十分に引き出せません。また今後の生活に対する気力も削いでしまうことも少なくありません。

リハビリの効果が思うように感じられず、周囲の方ともうまくコミュニケーションがとれず、落ち込んでしまい引きこもりになってしまうこともあります。

これらが原因となり、リハビリに消極的になってしまい、後遺症からの回復が遅れてしまう事が多くあります。

そんなとき、住み慣れた自宅でのリハビリは心にも余裕ができ、その効果を発揮します。しかし、長期間の在宅でのリハビリにはご家族様をはじめとする周囲の関係者の方々のサポートがあって成り立ちます。

脳梗塞のリハビリや後遺症が原因で起こる様々な問題をご本人やご家族様だけで抱え込まず、私たち訪問マッサージなど外部との交流で、後遺症からの回復ストレスの軽減を図ることも大切なのです。

訪問マッサージひまわりでは、通院が困難な方のためにリハビリやマッサージを自宅や施設でお受けいただけるサービスを行なっております。

「どんなものか興味はあるけど不安だなぁ・・・」という方のために、無料体験を随時行っております。

脳梗塞後遺症のリハビリ、マッサージのサービスについてお考えでしたらお気軽にご相談ください。

パーキンソン病の自宅ケアと治療のポイント

パーキンソン病に対する治療は、薬物療法が中心になります。

また、筋肉のこわばりや関節の拘縮予防のためにはリハビリを行っていくことが必要です。

しかし、薬を途中で飲むのをやめてしまったり、体を動かしにくくなることから外出など体を動かしたがらない患者様も多いようです。

それらは、病気の状態を悪化させる原因にもなります。

病気を進行させないためのケアや治療がとても大切なんです。

ここで、自宅でのケアや治療についてのポイントをいくつか紹介したいと思います。

自宅ケア・治療のポイント

①薬は欠かさないこと。
病院などから処方された薬はきちんと飲むようにしてください。
途中で服用をやめると体の状態を悪化させることもあります。
その他の科から処方された薬がある場合は、飲み合わせなどもありますので、医師と相談しましょう。

②体操をすること。
体の筋肉や関節のこわばりを防ぐためにもリハビリ体操をしましょう。
無理はしないように、疲れが残らない・出来る範囲で行いましょう。

③嚥下障害対策をすること。
食事の際、むせやすくなったり、体重が減るようなことがあったら、呑み込みのしやすい食事に移行しましょう。
また、食事の前の口腔外・口腔内マッサージを行うようにしましょう。

④外出をすること。
外出が少なくなると、病気の状態を悪化させることもあります。
散歩やデイサービスを利用し、積極的に外出をしていきましょう。
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⑤リハビリをすること。
症状の緩和や筋肉・関節のこわばりを和らげるためにも、リハビリをしていきましょう。
通所リハビリを利用したり、訪問マッサージや訪問リハビリなどのサービスをおすすめします。

パーキンソン病を進行させないためにも、これらのケア・治療が大切ですよ。また自宅で日常生活を送るための環境づくりも大切となってきます。

パーキンソン病の特徴として、体の動きがこわばることやバランスがとりづらいことなどがあります。そのため、転倒などの事故が起こることも少なくありません。

ですから、安全な環境づくりをしていくことが大切なんです。

安全な生活環境を整えるためのポイント

① 段差をつくらない!
パーキンソン病の方は、小刻み歩行やすり足歩行になります。
小さな段差もつまづく原因になりますので、敷居の段差やじゅうたん、カーペットなどのめくれは失くしましょう。

② 段差が分かりやすいように!
段差でもどうしようもないところなどもあると思います。そういったところは、チェックをつけたり、色を変えて分かりやすいようにすることが大切です。

③ 手すりをつける!
バランスの不安定なパーキンソン病の方には、手すりがあることはとても助かります。廊下の壁や浴室、トイレなどに手すりを設置しましょう。

④ 部屋の整理
バランスが不安定のためまわりのものにつかまって歩く方もみえると思います。このときはつかまり歩きがしやすいように周りに置いてある机や台などの配置を変えていきましょう。

より住みよい生活環境に改善していきましょう!

リハビリがなぜよ良いのか?

パーキンソン病の患者さんは、意欲の低下や無動症状、姿勢反射障害のため健常者に比べて運動不足になりやすく、身体機能の低下が起こりやすいのです。

そのためパーキンソン病の治療に、身体機能を維持回復させるためのリハビリを日常生活に取り入れることが重要になります。

リハビリは、お薬の効果がある時に、無理をせず、自分の体の状態に合った運動から行い、徐々に回数や運動の種類を増やしていくとよいとされています。

椅子に座ってできる運動

パーキンソン病の方は、ふらつき症状が出やすいために転倒などの可能性が高くなります。まずは椅子に座った状態で運動をしてみましょう!

※椅子に座るときは、椅子に十分近づき、お尻を突き出すように体をできるだけ前にかがませてから、ゆっくりと腰をおろします。

①立ち上がり運動
・アゴをひき、体を前にかがめてゆっくり起き上がり、完全に立ち上がったら体を前にかがめてゆっくり座ります。
※はじめのうちは、机などに捕まりながら行うと安定します。

②体の前後屈運動
・椅子やベッドの端に背筋をできるだけ伸ばして座り、頭の後ろで両手を組み、体をゆっくり前後に曲げ伸ばしします。

③体の回旋運動
・椅子やベッドの端に背筋をできるだけ伸ばして座り、頭の後ろで両手を組み、体をゆっくり左右にひねります。

※②と③は無理に動かすのではなく、痛くない範囲で行ってください。

廃用症候群 リハビリ

廃用症候群のリハビリ

廃用症候群とは?

AT171_L廃用症候群とは、長期の安静(寝たきり)による二次的障害のことで、多彩な症状を呈するものをいいます。生活不活発病という呼び方もされます。健常人でも使わない筋肉は萎縮し、関節は拘縮します。安静などで筋肉を全く使わないでいると筋力は1日に3~5%ずつ低下していきます。そのため、廃用症候群になり全身の機能が低下していきます。

結果、ますます身体を動かさなくなり、どんどん症状が悪化するといる悪循環に陥ります。

安静(寝たきり)によって起こった筋力低下・体力低下は進行は早いのに対し、回復させるにはその何倍もの長い時間を要します。臨床患者には程度の差はありますが、必ず起こるといってもおかしくない疾患です。

症状

症状としては骨格筋の萎縮、関節拘縮、骨吸収が骨形成を上まわるために起こる骨粗鬆症、褥瘡(皮膚の持続的圧迫による栄養障害)、循環障害による起立性低血圧・静脈血栓症・沈下性肺炎、尿路結石、失禁・頻尿・便秘などの括約筋障害、心理的荒廃などがあります。

褥瘡とは?

褥瘡とは簡単に言うと「床ズレ」のことです。
寝たきりにより皮膚が長時間圧迫されると、圧迫されている皮膚の血流が途絶えてしまいます。一定時間血流などが途絶えてしまうと細胞や組織が壊死してしまい、炎症反応が起きてしまいます。

褥瘡の好発部位

褥瘡の好発部位として、骨が出っ張っていて、寝ているときに当たりやすい部位があげられます。
主に、仙骨部・大転子・尾骨・肩・肘・踵があります。

褥瘡の予防法

まずは2時間以上続けて同じ部位の皮膚が圧迫されないように体位変換をします。頻回に体位変換をすることが重要なのです。
また、マッサージやリハビリによって血液の循環を良くし、皮膚のケアもしなければいけません。

ただし、皮膚に発赤などが出てしまっているときにはマッサージはしてはいけません。皮膚表面では発赤程度でもその下ではもっと損傷がひどい場合もあるので、マッサージをしてしまうとその損傷を悪化させる可能性があります。

リハビリ

廃用症候群に対してのリハビリテーションとしては、寝返り、座位、関節可動域訓練、ADL訓練(※ADLとは、日常生活動作の略で、起居、移動、食事、更衣、整容、トイレの各動作およびコミュニケーションから成る日常生活に最小限必要と考えられる動作のこと)、移動・移乗動作訓練、起立・歩行訓練などを行います。
早期からのリハビリテーションの介入が回復を促進することが科学的に証明されています。

パーキンソン病 リハビリ

パーキンソン病のリハビリ

★パーキンソン病とは

パーキンソン病とは、中高年期に発症し、手足の震えや体のこわばりを特徴とする神経変性疾患です。緩徐に進行します。

黒質緻密層の変性が起こると基底核の運動統御機構の破綻を生じて振戦、筋固縮、寡動・無動、姿勢反射障害を呈するパーキンソニズムと呼ばれる特有の運動障害を発症します。

症状

初発症状は一側性の手足のふるえ、歩行時の足の引きずりなどがあります。

症状はゆっくりと進行し、通常、左右一側の振戦、筋固縮、動作緩慢で始まり、「小刻み歩行」や前傾姿勢など両側性障害に移行します。

安静時の振戦は規則的なふるえで、随意運動により減弱消失します。姿勢反射障害は歩き出すと途中から小走りになったり、軽く押されるとその方向へ突進したりする「突進歩行」もみられます。

「小刻み歩行」「前傾姿勢」をみせます。また動作の開始に時間がかかり、開始してもゆっくりでしか動作ができない現象が起こります(無動)。

歩行時の自然な腕振りがなく,上半身とともに固まって見える「腕振り減少」もみられます。

他にも仮面様顔貌や脂顔、流涎、多汗、便秘、四肢の循環障害による冷えなどの自律神経症状や抑うつ、不眠などの精神症状を伴うこともあります。

★リハビリ

リハビリは運動療法を中心に行います。内容として歩行訓練、姿勢の矯正、方向転換の訓練、症状緩和を目的としたマッサージなどを行います。

特に下半身の運動を中心に行います。パーキンソン病が進むと足の動きが悪くなり転びやすくなります。ちょっとした段差につまづき転倒し骨折してしまい、寝たきりになってしまうという方も少なくありません。

そこで、布団や机、壁などを利用して硬くなりやすい筋肉や関節を動かすようにしましょう。

例えば・・・

★布団の上で仰向きになり、自転車を漕ぐように足を動かしたり、両膝を曲げて左右に捻ります。

★立位が取れる場合は、壁に手をつきふくらはぎや太ももの裏の筋肉を伸ばします。または、自分の腰程度の高さの机や台に手をつき、立ったりしゃがんだりして屈伸運動をします。

★歩行ができる場合には、手足を大きく前後に振り、「1,2.1,2」などの号令をかけながら足踏みします。

立位をとる場合には、突然ふらついたりして転倒する恐れがあります。必ずご家族などの介助がある際に行ってください。

リハビリは症状を緩和し、ADL(※ADLとは、日常生活動作の略で、起居、移動、食事、更衣、整容、トイレの各動作およびコミュニケーションから成る日常生活に最小限必要と考えられる動作のこと)を可能な限り良好に維持するために行います。

★ 訪問マッサージひまわりで行える事!

パーキンソン病の患者さんに対してのマッサージ施術は、かたくなった筋肉をほぐしたり、現在困っている動作について、出来る限り残存している機能を使える様にリハビリを行っています。

一人一人症状が違うので、その方に合った施術をおこないます。

希望される場合は鍼灸施術もおこなうことができます。リハビリ

 

求人情報・マッサージ師募集!

「訪問マッサージひまわり」で働かせていただいておりますスタッフの片田です。
ひまわりでは、現在マッサージ師の方を募集しております。

中には、「どんな仕事をするの?」というお問い合わせが多数あります。

ではここで、訪問マッサージひまわりの仕事内容をご紹介させていただきます。

仕事内容

利用者様のご自宅や介護施設へ往診し、マッサージ及びリハビリ施術を行います。

初めにひまわりでは、研修を受ける期間があります。

この研修では、ベテランのスタッフに同行して、マッサージ技術コミュニケーションの仕方を学びます。
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当たり前のことですが、利用者様一人一人の症状・状態は違います。
つまり、利用者様一人一人によってマッサージの仕方やリハビリの方法も異なるのです。

実際の現場にいって実践・経験を積むことができる研修でとても質の高い勉強をすることができます。

研修後は、いよいよ一人立ち。一人で患者様を訪問します。
現場では一人一人の利用者様の症状が違い、多くの症例を学ぶことができます。例えば・・・

・ 脳梗塞後遺症
・ 脳出血後遺症
・ 関節リウマチ
・ 筋萎縮性側索硬化症
・ 脊柱管狭窄症
・ 脊髄損傷
・ 脊髄小脳変性症
・ パーキンソン病
・ レビー小体病
・ 悪性腫瘍  など

多くの悩みを持っている利用者様が何にお困りなのかがよくわかるかと思います。
教科書などで読んでわかること以外に、現場ではもっと多くの悩みがわかるようになります。

また、そこで悩みを解決する方法を考える必要になります。

ここで、様々な経験をもつベテランのスタッフの先生にアドバイスを聞くことで、多くの知識を知恵に変えることできます。

そうして、多くの勉強・体験をすることで、本当に悩まれている利用者様を笑顔にすることができるようになります。

その日によって利用者様の状態も変わるため、イレギュラーなこともあり、こういったことも自分の経験・勉強になります。

それら実際の施術から学んだことを訪問スタッフ同士で交流する懇親会があり、さらに深く、広く多くのことを学ぶことができる環境があります。

また、施術以外にも、今後に活かせることを学ばせていただいております。

●パソコンの基本的な操作の仕方
●インターネットでの集客方法
●独立した時のためのレセプト業務・事務など

訪問マッサージひまわりから独立された先生方も多くみえます。

「技術を向上させたい!」
「コミュニケーション能力をアップさせたい!」
「患者様を笑顔にする仕事がしたい!」

私たちと一緒に「訪問マッサージひまわり」働きませんか?

事務員の声

こんにちは、私は訪問マッサージひまわりの事務させていただいております。
私は、直接患者様とお会いし施術をする立場ではありませんが、訪問に行かれる先生方はいつも明るく笑顔で、生き生きとお仕事をされています

一人一人の先生から、「利用者様に笑顔になってもらいたい!」という気持ちがとても伝わってきます。

そういった利用者様のことを一番に考え、真剣に取り組んでいる姿を見ていると私もそれをしっかりサポートしないとと意識が高まります。

私は、主にパソコンと向かい合っての仕事になりますので、直接は利用者様と関わることはありませんが、ときどき利用者様から感謝のお電話やお手紙をいただくことがあります。

「いつもありがとう」

その一言が本当にうれしくて、私も利用者様に喜んでもらえているんだと思うと、この仕事について心からよかったと思います。

事務員の業務のなかで、先生方を利用者様のご自宅や入所されている施設へ送迎することもあります。
こちらの業務では、先生に同行し、利用者様の介助のお手伝いしたり、利用者様やご家族様、スタッフ様とコミュニケーションをとったりすることもできます。

直接利用者様と触れ合えるため、利用者様と信頼関係も築け、送迎もやりがいを感じることができます。

訪問マッサージひまわりは、いつも元気いっぱい、笑顔の絶えない職場です。

利用者様を笑顔にする仕事がしたい!

私たちと一緒に訪問マッサージひまわりで働きませんか?

拘縮予防のリハビリ 「手首」「肘関節」

関節は使わないとどんどん固くなっていきます。 固くなった関節を元に戻すことは大変です。 そうなる前の予防、また固くなった関節を柔らかくしていくことが大切です。 AT131_L.jpg 今回は、自力・介護者ができる手首と肘関節のリハビリ方法を紹介したいと思います。

★手首のリハビリ方法

<自力> このリハビリは、ベッドで寝ているときや座った姿勢でも行うことができます。 ① 胸の上で両手の指を組みます。 ※1、麻痺側の手の親指が一番上にくるように指を組んでください。 ※2、座っている場合は、体(胸)の前で組みます。 ② 手首を左右に動かします。 麻痺が軽度またはない方でも、関節の柔軟性を保っておくために効果的なリハビリです。 <介護> 本人様には仰向けに寝ていただきましょう。 ① 麻痺側の手首を片方の手でしっかりと握ります。 ※ 本人様の手の甲が介護者に向くようにします。 ② 介護者はもう一方の手の指を、本人様の手のひらの間に差し入れます。 ③ 差し入れた指を手前に反し、手のひらを広げるようにします。 <拘縮が強い場合> 拘縮が強い場合は、前腕(肘より手首側)の筋肉をマッサージしてから行うと、動きがよくなりリハビリがしやすくなります。 無理は禁物ですので、注意しながらリハビリを行ってください。 本人さんが痛がらない範囲で、ゆっくりと行うことがポイントです。 リハビリは、毎日の積み重ねが大切ですので、積極的に取り組んでみてくださいね。

★肘のリハビリ方法

本人様には仰向けに寝ていただきましょう。 介護者は麻痺側に立ち、本人様と向かい合うようにします。 リハビリ1 ① 本人様側の方の手で肘を支え、もう一方の手で手首を包むように持ちます。 ② 手首を持っている手を内側へ回し、元に戻します。 リハビリ2 ① 本人様側の方の手で肘を支え、もう一方の手で手首を持ちます。 ② 肘を支えながら、手首を持っている手を押し、本人様の腕を曲げます。 ③ 肘を支えながら、手首を持っている手を引き、本人様の腕を伸ばします。 十分に伸びたところで、元の位置に戻します。

★ポイント

ゆっくりと時間をかけて行っていくことです。 固くなった関節を動かしますので、ある程度の痛みは伴うこともありますが、 痛みが出たら無理な曲げ、引っ張りはしないようにしましょう。 本人さんが痛がらない範囲で、ゆっくりと行うことがポイントですよ。


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