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お役立ち情報一覧

自力での車椅子の移動 片麻痺の方の場合

車いすのハンドリムは通常、両手で操作をしますが、片側の手足だけを使って操作することもできます。
ここでは、片麻痺の方の車いすの乗り方についてお話します。
片麻痺の人の場合は、健側の手足を使い、車いすを操作します。
麻痺側の足は、フットレスト(足置き)にのせておきます。
健側の手で車いすを前に進ませますが、健側の車輪の回転が大きいため、放っておくと麻痺側にどんどん曲がっていってしまいます。
それを防ぐために、健側の足でかじをとりながら進むようにします。
また、片麻痺の人は、麻痺側の足腰がずれてきて車いすに乗っている姿勢が悪くなってしまいがちです。
悪い姿勢で乗っていると、乗りにくい・操作しづらいだけでなく、ずれ落ちる危険もあります。
車いすに乗る時は、体をやや前かがみにして乗るよう意識しましょう。
前かがみになれない人は、タオルやクッションを背中と背もたれの間に挟むようにして上体を起こします。
正しい乗り方・操作方法で安全に車いすに乗ることが大切です。

自力での車椅子の移動 操作方法

 
歩行が困難な人でも、自走式車椅子を使えば、介助を受けなくても移動することができます。
ただし、外は段差や坂などがあり一人で危険なので、施設内や家の中、または周辺といった行動範囲に限られます。
☆車椅子の操作方法
自走式車椅子には、両輪にハンドリムがついていますので、それを握って車椅子を操作します。
・基本動作 4つ
①前進 : 体のやや後ろのハンドリムを握り、前に大きく押し出す・こぎだすようにし      て車輪を回転させます。
②後退 : 体のやや前のハンドリムを握り、後ろに引くようにして車輪を回転させま       す。
③左右に曲がる : 右に曲がるときは右の車輪よりも左の車輪を大きくこぎ出して回転          させます。左はその反対です。
④回転 : 左側のハンドリムを前方にこぎ出し、右側のハンドリムを後方に引くとその      場で回転できます。
事故防止のため、車椅子の運転時はハンドリムに手をおいて、いつでも止めら
れるようにしておきましょう。

手浴の介助② 寝たままの姿勢での手浴の方法

手浴とは、お湯で手だけを洗うことをいいます。
手浴は手をきれいにするだけでなく、手を動かすリハビリ・マッサージの効果も高いのでおすすめです。
手浴の前の準備として、「40℃前後のお湯」、「タオル」、「ビニールシート」、「石鹸」、「桶(洗面器)」を用意しましょう。
では、今回は「寝たままの姿勢での手浴の方法」を紹介します。
まず、寝たままの状態で手浴を行うときは、介助を受ける人の体の横に洗面器を置いて洗います。
洗う側の肘の下にはタオルや枕などクッションを置いて手を浮かせるようにします。
お湯が介助を受ける人にとって熱すぎたりぬるすぎる可能性があるので、温度を確かめながらゆっくり入れます。麻痺のある方は麻痺のない側の手から先にお湯に入れるようにしましょう。
洗うときは、汚れや汗たまりやすい指の間、つけ根、手のひらをきれいに洗います。
このとき、指先をもって指を広げると関節を痛めてしまうことがありますので根元をから広げるようにして洗うのがポイントです。
また、洗い終わった後は、お湯を変えてすすぎ、タオルで水気を十分に拭き取りましょう。
介助を受ける人の手が乾燥している場合は、手浴の前に蒸しタオルを手に巻いて、その上からビニールをかぶせて手をふやかしておくと、汚れやアカが落ちやすいのでやってみましょう。
手浴は、簡単に行うことができますので、一日一回行うことをおすすめします。

お年寄りの方の入浴の準備・介護 ③お風呂場のセッティング

お風呂場は、転倒などの事故が起こりやすい場所です。
そういった事故を防ぐため脱衣場や浴室、浴槽の安全対策を行うことが大切です。
まず、脱衣場では、立ったまま着替えるとふらつくお年寄りの方のために、背もたれのあるイスを用意するといいでしょう。
背もたれがないイスの場合、後ろに転倒する危険があるため避けて下さい。
また、脱衣場の床は水滴によって床がすべりやすくなっています。
足ふきマットを引いて転倒事故を防ぎましょう。
ただし、厚手のものや毛の長いものはつまずく原因になりますので、避けて下さい。
次に浴室ですが、吸盤のついたすべり止めマットがあるので、それを洗い場や浴槽の中に引いておけば、体を洗っている時や浴槽の出入り時の転倒を防ぐことができます。
さらに、手すりも設置できれば安全対策としてはバッチリです。
家族の方や介護者は、より安全に入浴を行うための準備を行うことが大切です。

お年寄りの方の入浴の準備・介護 ②お風呂場の温度

家族の方や介護者の方は、特に冬場の入浴に気をつけなければなりません。
なぜならお年寄りの方が入浴中に急死する場合の多くは、寒い冬場に起こっているからです。
寒い冬の時期、お風呂に入るには暖かい居間から寒い脱衣場へと移動し、裸になってから冷えた浴室に入って熱いお湯につかります。
この急激な温度の変化によって血圧も大きく変化し、心・血管の発作が引き起こされるので危険なのです。
そのため、安全対策として脱衣場と浴室の室温が低くならないように注意することが大切です。
まず、脱衣場の室温は24℃くらいに保つようにしましょう。
浴室の室温は22℃くらいが最適です。湯船のふたをあけて浴室を暖めておきましょう。
また、お湯の温度ですが、夏は38℃、冬は40℃くらいが適温です。
熱すぎるお湯は、血圧に影響を与えるので注意してください。
安全な入浴を行うためにも、温度の差をつくらないことが大切です。

お年寄りの方の入浴の準備・介護 ①お風呂に入る前の体調チェック

お風呂の時間を楽しみにしているお年寄りの方は多くいらっしゃるのではないでしょうか?
入浴は身も心もサッパリさせ、リラックスすることができます。
お年寄りの方の生きる意欲を高めるためにも有効です。
しかし、入浴は心臓などに負担がかかるため、体調の悪いお年寄りの人にとっては危険です。
そのため、お風呂に入る前には体調チェックを行うことが大切です。
家族の方や介護者の方は体調のチェックとして
①「顔色が悪くないか」 ②「熱がないか」 ③「空腹・食後ではないか」
などをチェックするようにしてください。
本人に気分が悪くないかの確認することも忘れずに。
また、お湯の出入りなど温度変化によって血圧も大きく変化するので、少しでも体調がいつもと違うようなら血圧を測るようにしてください。
安全に入浴を介護するためにも体調がすぐれない、血圧の数値が普段と比べて変化があるようなら入浴を見合わせましょう。

お風呂の入り方 ③入浴時のポイント

お風呂では転倒したり、意識障害により溺れたりと危険がたくさんあります。
そういったお風呂での事故を予防するためにも安全に入浴するポイントを知ることが大切です。
では、安全に入浴するためのポイントを紹介します。
①空腹時や食後、深夜の入浴はしない
空腹時や食後は、貧血になりやすく、また深夜から朝方にかけても心・血管反応の発作が起こりやすく事故が起こりやすいので入浴は避けるようにしましょう。
②気温の低い日の入浴はお早めに
時間が遅くなるほど脱衣場や浴室の温度変化が激しくなるので、早めに入浴するようにしましょう。
③長風呂は避ける
熱いお湯に長時間入ると血圧に影響を与え危険です。ぬるめのお湯に短めに入るようにしましょう。
④半身浴がポイント
肩までお湯につかると水圧の影響を受けたりして心臓や肺に大きな負担がかかります。血圧の変化も起こりやすくなるので半身浴にしましょう。
万一のためにも、これらのことに気をつけて安全にお風呂に入ることが大切です。

お風呂の入り方 ②浴室の安全対策

お風呂では転倒したり、意識障害により溺れたりと危険がたくさんあります。
そのため、住まいのリフォームも含めて、安全対策をすることが大切です。
安全対策として以下のことを行いましょう。
①脱衣場と浴室を暖かくする
温度の変化が激しいと、心・血管反応の発作を起こし、それによる意識障害で転倒したり溺れたりします。
そのため、脱衣場では暖房を入れておく、浴室ではシャワーを出したり、浴槽のふたを開けておくなどして暖かくする工夫をしてください。
②手すりの設置
浴槽の出入りがしやすいように手すりをつけると安全です。
③すべり止めの設置
浴室では水気が多くすべりやすくなっています。
転倒防止のためにも、凹凸のある床材を使う、すべり止めのシートを敷いてください。
また、背に傾斜がある広く大きい洋式の浴槽では、すべって溺れる可能性があるので浴槽の底にすべり止めマットを引きましょう。
④介護サービスを利用する
お風呂に入れるのが大変な場合は、ディサービスやホームヘルパーなどの介護サービスを利用するのも一つの手段です。
万一のためにも、転倒、溺死、意識障害の安全対策を行いましょう。

お風呂の入り方 ①お風呂の危険性

お風呂はゆったりとくつろいだりリラックスできる空間であり、お風呂の時間を楽しみにしているお年寄りの方も多いと思います。
しかし、お風呂には危険がたくさんあります。
今回は「お風呂の危険性」について紹介します。
まずは、危険な理由の一つに温度変化がはげしいということがあります。
裸になったときやお湯につかるときなどは、急な温度の変化によって、めまいやふらつきを起こすことがあります。
それによって転倒を起こすこともあります。
お風呂は外と違い、床などが石鹸による泡や水気によってすべりやすくなっているため、転倒を起こしやすい場所でもあります。
また、温度変化によって入浴中に意識障害を起こすことがあり、溺死の恐れがあります。
温度変化によるもの以外では、お風呂では裸のため、体をぶつけたりするとケガが起こりやすいということがあります。
このようにお風呂にはたくさんの危険が潜んでいます。
家族の方は、お年寄りのお風呂は時間を気にするようにし、いつもよりもお風呂が長いようなら声をかけたり様子を見にいくようにしましょう。

お年寄りの方の「爪」の手入れ

耳や鼻、爪はこまめに手入れするようにしましょう。
今回は「爪」の手入れについて紹介します。
爪の間は汚れやすい場所なので、清潔に保つためにもこまめに爪を切ることが大切です。
また、お年寄りの方の爪は硬くもろく割れやすいので、そういったことを予防するためにもこまめに爪を切るようにしましょう。
・爪の手入れの方法
爪の手入れをするときは、まず蒸しタオルで爪を温めましょう。
そうすることで、爪がやわらかくなり切りやすくなります。
爪を切るとき気をつけることは、深爪にならないようにすることです。
目安として爪の白い部分が7~8ミリ程度残るように切りましょう。
また、爪を切る時は相手に恐怖心や不安を抱かせないように「痛くないですか?」と声をかけながら行ってください。
麻痺のある方は指が離れにくいので、手入れをする人は相手の指の間に自分の指をはさんだり、タオルをはさむなどして指を離してから手入れをします。
切った後は、爪の角などとがってひっかかりそうなところをやすりをかけて整えてください。
日ごろからこまめに手入れを行うように心がけしましょう。


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