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お役立ち情報一覧

段差の昇降動作

私たちの住む環境には、いたるところに段差が存在します。
これらの段差の昇降動作に介助・リハビリが必要な場合があります。
まず、昇降動作とはどういったものでしょうか。
「昇降動作」、水平方向と垂直方向への移動の両方が加わるこの動作は、とくに下肢の筋力とバランスが求められます。
段差に下肢を上げたり下ろしたりするときには片足で体重を支え立った姿勢を保持しなければなりませんし、段差の分だけ下肢を上方・前方へと運ばなければならないからです。
バランスがとれないと、転倒する危険性があります。
それでは、昇降時の体のポイントを紹介しましょう。
それは、体の使い方です。
段差を上る場合は体を前に傾けるようにし、段差を降りるときはわずかに体を後ろに傾けるようにします。
なぜなら、バランスを崩さないように振り出そうとする下肢と体とが「天秤」のような釣り合いを保つ必要があるからです。
段差の昇降では、このようなバランスのとり方と下肢の支える力が協調できてはじめて可能になるんです。

急性散在性脳脊髄炎(ADEM)

リハビリ
急性散在性脳脊髄炎(ADEM)
★急性散在性脳脊髄炎とは
急性散在性脳脊髄炎とは、ウイルス感染後やワクチン接種後に生じるアレルギー性の脱髄疾患のことをいいます。ADEMとも呼ばれます。脱髄疾患とは、神経疾患の一種で、有髄神経線維の髄鞘(ミエリン)が障害されることで起こる疾患のことです。麻疹・風疹・インフルエンザなどのウイルス感染や百日咳、マイコプラズマなどの感染後に発症したり、狂犬病や痘瘡などのワクチン接種後の副作用として発症します。また、そういったことがないにもかかわらず発症することもあり、その場合は原因不明です。
★症状
発症すると発熱、頭痛、嘔吐、倦怠感などから始まります。その後、運動失調、片麻痺、四肢麻痺、などの神経症状がみられるようになります。重症の場合は、意識障害に陥ることもあり、その場合予後は不良です。
★リハビリ
急性散在性脳脊髄炎(ADEM)の運動障害や歩行障害などに対してのリハビリテーションは大切です。歩行障害に対しての歩行訓練、運動機能障害に対しての上肢訓練・下肢訓練、また麻痺による筋力低下に対しての筋力強化、筋萎縮、関節拘縮の予防を目的としたマッサージ、鍼灸治療、寝たきりによる褥瘡の予防のための体位変換などを行います。

ポリオ(急性灰白髄炎) リハビリ

リハビリ
ポリオ(急性灰白髄炎)
★ポリオ(急性灰白髄炎)とは
ポリオ(急性灰白髄炎)とは、ポリオウイルスの感染によって発症する感染症のことをいい、急性弛緩性麻痺を起こす病気です。ポリオウイルスが感染すると、脊髄神経の灰白質をおかすため、はじめの数日間は発熱、咽頭痛、胃痛などの症状が現れ、その後急に腕や足が麻痺して動かなくなります。感染者の90~95%は不顕性感染(症状が現れないで、本人の知らないうちに免疫ができて治ってしまうこと)で、1%未満で四肢の弛緩性麻痺を生じます。夏から秋にかけて多く発症し、感染経路は経口感染が主です。ポリオウイルスに対する抗ウイルス薬はまだありませんが、予防接種を受けることで予防をすることが可能です。
★症状
症状としては、はじめの数日間は発熱、発汗、嘔吐、下痢、倦怠感などの風邪に似た症状が起こり、その後一週間以内に筋肉痛や麻痺へ移行します。主に下肢の弛緩性麻痺を呈し、重症の場合は、呼吸筋の低下、麻痺を起こすことで死亡する危険性もあります。
★リハビリ
ポリオ(急性灰白髄炎)に対しての早期リハビリテーションは重要です。リハビリテーションは麻痺の進行を防ぐために行います。筋肉や関節の痛み・拘縮、麻痺に対して、マッサージや鍼灸治療、関節可動域訓練、運動療法などを行います。
早期からのリハビリテーションの介入が回復を促進することが科学的に証明されています。

歩行動作とは

歩行とはどういったものなのかということを紹介したいと思います。
まず、歩行とは、転倒しないで重心を乗せる面・位置を次々と変えながら目的の方向へ移動する動作のことをいいます。杖や装具を用いても歩行も含みます。
歩行にはサイクルがあり、片方の脚の踵が床についている状態からふたたび同じ側の踵が床につくまでを1サイクルといいます。
つまり、2歩ってことです。
この間を次のように分けることができます。
・立脚期
足が地面についている間の時期をいいます。
踵が地面につく → 足の裏が地面につく → 片脚で体を支えている期間(立脚中期) → 踵が地面から離れる → つま先が地面から離れる
この流れが行われます。歩行1サイクルの約60%がこの動作期間です。
・浮遊期
足が地面から浮いている時期をいいます。
足が体の後方にある期間(加速期) → 足が体の真下にある期間(浮脚中期) →足が体の前に振りだされている期間(減速期)
この流れが行われます。歩行1サイクルの約40%がこの動作期間です。
・二重支持期
両足が共に地面についている時期をいい、歩行1サイクルの内15~25%あります。
歩行の速度が速くなると二重支持期は少なくなります。二重支持期が0になると、両足が同時に地面から離れている期間ができるので走行となります。

レビー小体病 リハビリ

リハビリ
レビー小体病
★レビー小体病とは
レビー小体病とは、変性性認知症の一種で、認知障害やパーキンソニズムと呼ばれるパーキンソン病のような運動障害を伴うものをいいます。レビー小体とは、神経細胞の内部に見られる異常な球形の封入体(異常な物質が集まって形成される能動的機能がない小体のこと)のことをいいます。レビー小体は、パーキンソン病に特徴的なものと見なされていましたが、今日では、パーキンソン症状のない患者様でも見られることがわかってきました。日本では、三大認知症(アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体型認知症)の一つとされています。
★症状
初期の症状としては、幻覚をみたり、妄想をするといった症状が出てきます。その後、物忘れをするなどの認知障害が現れ、さらに筋固縮、寡動、異常歩行などのパーキンソニズムと呼ばれるパーキンソン病に似た運動障害が起こってきます。症状は徐々に進行し、最終的には寝たきりになります。
★リハビリ
レビー小体病のリハビリテーションは進行を遅らせ症状を和らげることを目的に行います。内容として歩行訓練、姿勢の矯正、方向転換の訓練、症状緩和を目的としたマッサージや鍼灸治療などを行います。リハビリは症状を緩和し、ADL(※ADLとは、日常生活動作の略で、起居、移動、食事、更衣、整容、トイレの各動作およびコミュニケーションから成る日常生活に最小限必要と考えられる動作のこと)を可能な限り良好に維持するために行います。
早期からのリハビリテーションの介入が回復を促進することが科学的に証明されています。

多発性筋炎・皮膚筋炎 リハビリ

リハビリ
多発性筋炎・皮膚筋炎
★多発性筋炎・皮膚筋炎
多発性筋炎とは、横紋筋を広範囲に障害する慢性の炎症性筋疾患のことをいいます。四肢の近位筋群に左右対称に起こりやすく、力が入らない、疲れやすくなったなどの筋力低下を主徴とします。これに特有の皮膚病変を伴うものを皮膚筋炎と呼びます。多発性筋炎と皮膚筋炎は同一疾患とみなされていますが、別の疾患と考える見解もあります。原因は不明で治療方法も確立されていません。
★症状
症状としては、近位筋群の対称性筋力低下や関節痛があります。また全身症状としては発熱、倦怠感、ときに羅患筋肉の自発痛、圧痛、腫脹を起こします。皮膚筋炎の場合は、紅斑性皮疹が特徴で、眼瞼の上に浮腫を伴った紫紅色の紅斑(ヘリオトロープ疹)が見られます。また、間質性肺炎などの肺病変や心不全などの心病変なども起こります。
★リハビリ
多発性筋炎・皮膚筋炎に対してリハビリテーションは大切です。筋肉の痛みや関節痛に対して鎮痛・緩和を目的に鍼灸、マッサージを行います。また、全身のこわばり、動作の不自由さの改善、筋力回復を目的に筋力増強訓練、筋力トレーニング、歩行訓練、などのリハビリテーションを行います。

床上移動(座位移動)動作 介助のポイント②

床上移動動作においてのポイントを紹介します。
③麻痺のある方が移動を妨げないようにする
片麻痺患者様が座位移動を行うときに、努力するほど麻痺のある方に力が入ってしまい移動を妨げてしまうことがあります。
これは麻痺のある方の踵が床を圧迫することで、摩擦抵抗が増えてしまうからなんです。
そのため、介助者は「移動するときに患者様が膝を曲げたり、突っ張ったりするような力が入って踵で床を圧迫していないかを確認する」ことが大切です。
床への圧迫が強いようならば、麻痺のある方の下肢の移動を介助する必要があります。
④摩擦抵抗を減らす
座位移動を妨げるものに摩擦抵抗があります。
これに関与してくるのが移動する床の材質や柔軟性です。
とくに筋ジストロフィーや四肢麻痺など、お尻を浮かすことができない患者様にとっては大きな問題になります。
※筋ジストロフィーとは、筋肉の線維が破壊・変性と再生を繰り返しながら、徐々に筋肉の萎縮と筋力低下が進んでいく病気のこと。
滑りやすいシーツなどを利用して介助のしやすい環境を整えることも大切です。

脊髄小脳変性 リハビリ

リハビリ
脊髄小脳変性症
★脊髄小脳変性症
脊髄小脳変性症とは、徐々に発症しゆっくりと進行性の経過をとり、小脳性もしくは脊髄後索性の運動失調を主な症状とする神経変性疾患の総称のことをいいます。成因は不明で、小脳や脊髄の神経核や伝導路の萎縮が生じます。小脳、脳幹、脊髄にかけての神経細胞は破壊されますが、大脳部分は破壊されないため、アルツハイマー病などとは異なり、患者は、自分自身の運動機能が徐々に衰退していくことをはっきりと認識できます。遺伝性のものと非遺伝性のものがあり、遺伝子疾患の大部分は常染色体の優性遺伝が原因だといわれています。
★症状
小脳の神経細胞が破壊された場合、歩行障害、四肢失調、構音障害、眼球震盪、姿勢反射消失などが起こります。延髄の神経細胞を損傷した場合は、錐体外路障害(振戦)、筋固縮、錐体路障害(バビンスキー反射)が起こります。自律神経の神経細胞が破壊された場合は、起立性低血圧、睡眠時無呼吸障害、発汗障害、尿失禁が起こります。不随意運動の障害では、ミオクローヌス(しゃっくりのように「ピクッ」と突然起こる筋肉の不随意運動)、舞踏運動(踊っているような動き)、ジストニア(身体の筋肉が不随意に収縮し続ける結果、筋肉にねじれやゆがみが生じ、思い通りに動かなくなること)などの症状が起こります。
★リハビリ
脊髄小脳変性に対するリハビリテーションは、運動機能全体の保持が目的として行われます。筋力トレーニング、歩行訓練、ADL訓練(※ADLとは、日常生活動作の略で、起居、移動、食事、更衣、整容、トイレの各動作およびコミュニケーションから成る日常生活に最小限必要と考えられる動作のこと)を行います。

床上移動(座位移動)動作 介助のポイント①

床上移動動作においての介助のポイントを紹介します。
①お尻の移動を介助する
座位移動を行う上で、お尻を移動させる動作を行うときが一番困難になります。
頭の方(頭側)への移動の場合では、介助者はお尻を後ろ側から支えて介助を受ける患者様の動くタイミングに合わせて滑らせるようにしましょう。
下肢の方向への移動では、麻痺側の下肢を引っ張るようにして移動を助けるようにします。
②手と足の位置と力を入れる方向を指示する
お尻を移動するときには、お尻を浮かせるために手足を突っ張って体を持ち上げる力が必要になります。
この動作が困難な患者様の中には、お尻を持ち上げることに意識がいってしまい移動ができなくなってしまうことがあります。
そのため介助者は移動する方向に合わせて手や足をつく位置と力を調節するようにしなければいけません。
患者様に体(体重)を持ち上げやすい位置に手をついてもらって、お尻の移動を介助することが大切です。

コーレス骨折 リハビリ

リハビリ
コーレス骨折(橈骨遠位端骨折)
★コーレス骨折とは
コーレス骨折とは、転倒時に手をついたさいに生じる橈骨遠位端の骨折をいいます。骨折の中でも最も頻度の高い骨折の一つです。骨粗鬆症を基盤にもつ高齢者が転倒した場合に起こります。しばしば尺骨茎状突起の骨折や手根骨の骨折を伴います。また、ときに正中神経損傷を伴うこともあります。骨折を生じた側の肩関節や肘関節も拘縮を併発することがあります。多くの場合、局所麻酔下に徒手整復後、手関節を軽度掌屈位でギプス固定されます。
★症状
骨折の症状としては、骨折部位の激しい自発痛、局所圧痛、骨折部位の腫脹および皮下出血、変形(フォーク状)、異常可動域、ゴリゴリというような軋轢音、関節をスムーズに動かすことができなくなるなどの機能障害があります。
★リハビリ
筋萎縮、関節拘縮などを防ぐために早期のリハビリテーションが大切です。関節拘縮予防と筋力強化を目的に指先を軽く握り開きするなどの筋力維持・増強訓練を行います。また、ADL(※ADLとは、日常生活動作の略で、起居、移動、食事、更衣、整容、トイレの各動作およびコミュニケーションから成る日常生活に最小限必要と考えられる動作のこと)訓練、筋萎縮・痛みの緩和を目的にマッサージや鍼灸治療も行われます。


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