ご家族様も笑顔になれる?!岐阜市の訪問マッサージ・リハビリ!
2014 年 10 月 27 日 月曜日こんにちは。コーディネーターの片田です。
今回は、パーキンソン病を患い、寝たきりの時間の多い利用者様の施術に同行しました。
パーキンソン病は進行性の病気で、以前は「いずれは寝たきりになる」と言われていた病気でした。しかし医療の発達した現在では、早期からしっかり治療をすることで症状が進行するのを食い止めることができるのです。
では、なぜ寝たきりになってしまう方が多いのか?
「寝たきり」になってしまう理由とは?
よく転ぶというのが最初に気づかれる特徴です。ほとんどの方は、発症して1年以内に転倒を繰り返すとされています。姿勢が不安定になったり、危険に対する判断能力が低下するため、注意するように言ってももその場になると転倒を繰り返してしまいます。
バランスを崩したときに手で防御するという反応ができないため、顔面や頭部に大ケガをしてしまうことも少なくありません。
歩行は不安定になり、足がすくんでなかなか前に出にくくなったり(すくみ足)、歩行のスピードがだんだん増していき止まれなくなる(突進歩行)といった歩行の異常も出現します。
徐々に動作が取りづらくなり手足の関節が固くなってしまいます。
このような異常が出てくるため、動こうとする意欲がなくなり最終的には寝たきりになってしまうのです。
施術の様子
今回の利用者様は、寝たきりの時間が多いため、四肢の拘縮があり、下肢の筋力低下もみられ、筋肉が張ってしまいます。
両側臥位にて首から腰、四肢のマッサージをおこないます。
マッサージ開始時は、時折顔をしかめる事がありましたが、徐々に穏やかな表情になられました。
筋肉がほぐれてきたところで、仰臥位にてROM訓練と筋力強化訓練をおこないます。
下肢の屈伸運動を左右10回ずつ一生懸命頑張ってみえました。
仕上げに、立位保持訓練をおこないます。
ご家族様から、「前までは立つことなんてできなかったのに、本当によかった。」とお喜びの声をいただえました。
訪問マッサージを始めてから、元気が良くなりお話する機会も増えたともおっしゃられていました。
利用者様だけでなく、ご家族様の喜んでいただけている表情を見ると私たちまで嬉しくなりますね!
今後も、ご自分の力で立ち上がれるようになるために、一緒に頑張っていきましょう!
私たちが全力でサポートいたします!
自宅で簡単にできる運動療法
パーキンソン病は、体の動きが次第に不自由になっていく疾患です。毎日寝ていたり、座っていて何もせずに過ごしていると、体の機能はどんどん衰えてしまいます。
毎日少しずつでも体を動かしていくことがパーキンソン病を改善する第一歩となります。
自宅で簡単にできる運動療法で体の機能を改善してきましょう!
また最近の研究では、同じ運動を行った場合でも、音楽に合わせて運動するほうがより効果が得られると発表されています。
運動療法を行う際は、積極的に音楽を取り入れてみるといいですね。
★胸の運動
パーキンソン病では「前かがみの姿勢」になる特有の症状があります。この胸の運動で姿勢を改善していきましょう。
1、深呼吸をして、体をリラックスさせます。
2、息を吸いながら両手を広げ胸を大きく広げます。同時に背筋を伸ばしていきます。
3、「ハアー」と声を出しながら息を吐きます。
★肩の運動
腕回しを行い、肩関節周りの柔軟性を高めて動かしやすくします。
1、気を付けの姿勢から腕を大きく回します。(前まわし、後ろ回しと交互におこないます。)
2、肩をすくめるように、肩だけを上下に動かします。
注目されるマッサージ治療
マッサージなどの治療がパーキンソン病の治療に効果が期待できると注目されています。
パーキンソン病の症状緩和には、適度な関節運動・ストレッチなどのリハビリを行うことが必要となります。日常生活を安定させるためにも持続して行うことが大切ですが、思うように体を動かせない場合が多くあります。
そんな時、専門家によるマッサージ治療が有効なのです。プロの施術では、硬くなってしまった筋肉を和らげたり、関節の動きをスムーズにするなどの効果が期待できます。
しかも、パーキンソン病の治療を目的とした訪問マッサージなどのマッサージ治療は保険適用となります。医師の同意書が必要ですが、経済的負担が軽減されます。
また、介護保険とは異なるので利用限度も気にすることなく利用できます。