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‘リハビリ介助の仕方’ カテゴリーのアーカイブ

移乗動作(トランスファー) 介助のポイント①

2010 年 1 月 15 日 金曜日

移乗動作(トランスファー) 介助のポイント①
移乗動作での介助では、まず介助を受ける患者様の能力を知ることが大切です。
そのために移乗動作の流れに沿ってどの動作が可能かをみます。
★評価するポイント
・正しくベッドに車椅子を近づけることができるか
・座った姿勢を保つことができるか
・立ち上がりができるか
・方向転換の動作ができるか
・座ることができるか
このように患者様の能力を評価することで、どの動作に援助する必要があるか、なにを患者様本人に任せることができるかを知ることができます。
これは、介助を受ける人の能力を十分に生かせるだけでなく、介助者自身の負担を減らすことにもつながります。

移乗動作(トランスファー) 注意する動作②

2010 年 1 月 14 日 木曜日

移乗動作(トランスファー) 注意する動作②
※ここでは車椅子からベッドへ移乗する方法について紹介します。
移乗動作の中には、ベッドや車椅子などの条件に影響されやすい動作があります。
それは、立ち上がり動作と方向転換の動作です。
立ち上がり動作を行う際、ベッドや車椅子の座る面は高い方が立ち上がりが楽になります。
しかしその反面、移乗先の座る面が高すぎると深く腰掛けることが難しくなるので注意が必要です。
手すりやベッド柵の位置、アームレスト(肘掛け)の形によって立ち上がりや方向転換がしやすくなる場合もあります。
また、車椅子のベッド側にあるアームレストやフットレストが取り外しできるとさらに安全に移乗動作を行うことができるので覚えておきましょう。

移乗動作(トランスファー) 注意する動作①

2010 年 1 月 13 日 水曜日

移乗動作(トランスファー) 注意する動作①
※ここでは車椅子からベッドへ移乗する方法について紹介します。
移乗動作の中には、体を方向転換させる動作があります。
方向転換とは、立った姿勢を保ちつつ、体の向きを変える動作です。
この方向転換は難しい動作でもあります。
この方向転換には、
・足を一歩ずつ踏み変える
・両足をついたまま手すりを使って体の向きを変える
などいくつかの方法があるのですが、
今紹介した方法はどちらも重心をつま先や片足に乗せます。
このときバランスを崩しやすいので方向転換は難しい動作なのです。
この難しい動作でも、バランスを崩さないように介助者が軽く助けることで安全に移乗が行えるようになります。

床からの立ち上がり・下りる動作 介助のポイント④

2010 年 1 月 11 日 月曜日

⑤片膝立ちを保持できない患者様の立ち上がりの介助方法
これは脳性麻痺や四肢麻痺のように、体のバランスが悪く上肢の支えを利用できない場合に用いる方法です。

☆方法の手順
1 介助者は介助を受ける患者様の後方に立ち、両方の脇から手入れて患者様の両腕を手でもって抱えるようにします。
2 両膝もしくは麻痺のない方の膝を立てて座ってもらいます。
3 介助を受ける患者様に体を前に倒してもらい、麻痺のない方の足に体重を移動させます。
4 そこから患者様に床を蹴ってもらうタイミングに合わせて、介助者は体を引き上げるように立ち上がりを介助します。

この方法は片麻痺に対しても、周りに支えになるものがなかったり、短い時間で介助をしなければならない場合に有効です。

床上移動動作とは

2010 年 1 月 11 日 月曜日

床上移動動作(座位移動)とは
座位移動(座った状態での移動)は、お尻を床につけたまま滑らせるようにして移動をする動作のことをいいます。
歩行が困難な場合や、床の上での短い距離の移動のときに用いられます。
お尻を床につけたままといっても、お尻を移動させる際には床との摩擦抵抗を減らすためにお尻を浮かせる必要があります。
そのため、この動作を行うには、上肢と下肢を用い床からお尻をもち上げる能力が重要になります。
・四肢が使える場合の座位移動動作(お尻を完全に浮かせるパターン)では、進行方向によって床を押す手足の力の方向がことなりますが、3つの動作で移動することができます。
この場合の座位移動動作は患者様の運動障害の程度によってパターンが異なりバリエーションも多いです。
・片麻痺の座位移動動作では、麻痺のない方の上肢と下肢を中心として体を下から持ち上げ、お尻を目的の方向へと滑らせて移動させます。
この場合の座位移動動作も3つの動作で移動することができます。

立ち上がり ポイント④

2010 年 1 月 10 日 日曜日

立ち上がりを行う際、理解力に問題がある場合を除いて、介助を受ける患者様にこの動作を妨げないように協力をしてもらうことは大切です。
なぜなら患者様に協力を得ることができれば、介助量を大幅に軽減することができるからです。
みなさん、立ち上がりを困難にしている一番の原因とは一体なんだと思いますか。
それは「前方への重心移動」ができていないことにあります。
患者様は、前に倒れるのが怖いといった理由から、足を前方に移動したり、踏ん張るようにつま先に力を入れて前に体が移動しにくくしたりすることがあります。
踵を床にしっかりつけ、つま先を軽く浮かせた状態が立ち上がりやすいのですが、
逆に踵を浮かせたつま先立ちの状態になってしまうということです。
この立ち上がりにくい状態に陥りやすいのが片麻痺なんです。
このような場合は、まず、介助を受ける患者様に足の力を抜いてもらい、踵が床についているかを確認するようにしましょう。
また、補助具(杖や歩行器)などを用いている患者様のそれらの使い方も動作に影響を与えます。
杖を下に押しつけて立とうとしたり、歩行器を自分のほうへ引っ張って立とうとすると、重心移動が妨げられて立ち上がりが困難になってしまいます。
杖や歩行器を遠くへ押し出すようにしてもらい前方に重心が移動を促すようにしましょう。
他にも、手すりでも同じことが言えます。
手すりの方向に体を移動させるように促すことで立ち上がりがりやすくなります。

床からの立ち上がり・下りる動作 介助のポイント③

2010 年 1 月 9 日 土曜日

※ここでは片麻痺の患者様を対象として考えます。
④床に下りる際に手をつく位置とタイミングを指示する
床に下りる動作を行うとき、介助者は介助を受ける患者様の麻痺のある方の後ろ側に立ち一緒に動作を行います。
介助を受ける患者様がしゃがむ動作ができる場合には一緒にしゃがみながら、手をついてもらいます。
その際、手をつく位置は麻痺のない方の外側についてもらうと安定します。
しゃがむことが困難な患者様の場合には、高這いをとるようにして先に床に手をついてもらいます。
※このとき、患者様は前方にバランスを崩しやすいので介助者は患者様の腰を支えて安定させるようにしましょう。
手が床についたら麻痺のない方の膝を床につけ、その後すぐに麻痺のない方へ体を回すようにして座ってもらいます。
高這いが困難な患者様の場合には、台座を用意し、台座に麻痺のない方の手をついてもらってから膝を床に下ろして座る方法を行うようにしましょう。

床からの立ち上がり・下りる動作 介助のポイント②

2010 年 1 月 8 日 金曜日

※ここでは片麻痺の患者様を対象として考えます。
③麻痺のない方の下肢へ重心を移動してから立ち上がる
介助者は介助を受ける患者様の麻痺のある方の後ろ側から体を支えて援助をします。
介助者は介助を受ける患者様のお尻を持ち上げて片膝立ちになってもらい、麻痺のない方のつま先を返して膝を床から浮かせて高這いの姿勢になります。
※このとき介助者は患者様の片膝立ちが崩れないように麻痺側の後ろ側から手で膝と腰を支えるようにしましょう。
患者様は、麻痺のない方の足に体重移動ができたところで床から手を離し、体を起こして立ち上がります。
※このとき介助者は膝を支えていた手を麻痺側の胸に移動させて患者様の体を起こして立ち上がるようにします。
患者様が手を床から離したときがバランスを崩しやすいので介助者は注意するようにしましょう。
脚力が弱い方の場合は、麻痺のない方に台座を用意して上肢の支えを利用して立ち上がりを行うようにします。

床からの立ち上がり・下りる動作 介助のポイント①

2010 年 1 月 7 日 木曜日

※ここでは片麻痺の患者様を対象として考えます。
①介助者が知っておくこと
床からの立ち上がり・下りる動作では、体のバランスをとるために上肢の支えが欠かせません。
しかし、介助を受ける患者様の運動機能が低いほど、上肢の支えに依存する傾向が強くなってきます。
これは立ち上がり動作に必要な重心移動を難しくすることにもなりますので、介助者は介助する上で知っておく必要があります。
②片膝立ちを促す
床からの立ち上がりでは、床からお尻を持ち上げる瞬間に一番力が必要です。介助者は介助を受ける患者様の後ろからお尻を抱えて、患者様の体の向きに合わせて回転するように介助します。
麻痺がある側の下肢を適切な位置に保つことができない患者様はバランスがとれず不安定になりやすいです。
そのため、介助者が患者様の下肢の位置を保持して、足が床にちゃんとついて膝が安定する位置に下肢を固定するようにします。
この姿勢が不安定になると、次の動作が困難になってしまいます。

立ち上がり ポイント③

2010 年 1 月 5 日 火曜日

介助をするとき、運動障害の程度に合わせて介助のポイントは変わってきます。
介助の際、基本的な原則としては、
・姿勢を保持できないときには体を支える
・脚力が弱いなどの問題があればこれを補う
というような形で障害に対して介助を行います。
たとえば、姿勢を保持できないような重度の片麻痺の患者様を介助する場合には、
介助者は脇から背中に手を回して体がまっすぐになるように支え、
さらに、介助者は両膝で介助を受ける人の両膝を挟むようにして固定し、膝折れしないように下肢を支えます。
軽度の片麻痺の患者様では、
介助者が患者様の麻痺側から背中に手を回して、もう一方の手で脇から麻痺側の上肢を軽く支えながら一緒に立ち上がるようにします。
よく介助者が介助を受ける患者様の下肢の間に入り込み、首や肩に手を回してもらい立ち上がりの介助をする方法がありますが、
患者様に近づきすぎると、重心移動が妨げられて、介助者の負担が大きくなってしまいますので、
「前方に重心移動させやすいよう近づきすぎないように空間をあける」ようにしましょう。

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